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*2021年夏 自社調べ

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10〜20代女性がお財布に入れている現金は5000円以下が最多。若年女性のお財布事情・後編

当社の運営するアンケートアプリ「coetto」で、15歳から29歳の女性を対象に実施したお財布事情に関する調査レポートの後編です。
前編では「お財布の選び方」や「使い分け方」など、お財布自体に関する調査結果をご紹介しましたが、後編では「お財布に入れているもの」や「よく使う決済方法」など、お財布の中身についての調査結果をご紹介します。

財布に入れているもの、決済方法、持ち歩く現金まで、若年女性の最新お財布事情を調査

「現金以外に財布に入れているものはありますか?」と聞いたところ、世代ごとに大きな差が見られる結果となりました。

10代後半では、「ポイントカード」と「図書カード・QUOカード」がともに48.5%で同率トップとなりました。次いで「社員証・学生証」が47.4%、「交通系ICカード」が37.1%と続きます。特に「図書カード・QUOカード」や「交通系ICカード」は、他の世代と比べて所持率が高いことが特徴的です。

20代前半の女性では、「保険証」が55.6%で最も多く、次いで「クレジットカード・デビットカード」が50.0%、「ポイントカード」が46.3%という結果になりました。10代後半では所持率が低かった「保険証」や「クレジットカード・デビットカード」を、多くの女性が財布に入れて持ち歩くようになることが分かります。

さらに20代後半の女性では、「クレジットカード・デビットカード」が54.8%で最多となり、「保険証」が50.0%、「マイナンバーカード」「免許証」「ポイントカード」が38.1%で同率となりました。生活に必要な証明書類やクレジットカードを持ち歩く傾向が強まりつつも、引き続きポイントカードを携帯する人も多いことが分かります。
このように、10代後半と20代の女性では、財布に入れているものに大きな違いが見られ、ライフスタイルの変化が反映された結果となりました。

10代女性はまだまだ現金が主流、20代はキャッシュレス決済派が多数

「普段の決済方法でもっとも多く使うのは、次のうちどれですか?」と聞いたところ、10代後半では「現金」を選んだ人が73.2%で圧倒的に多く、「クレジットカード以外のキャッシュレス決済」を利用している人は20.6%にとどまりました。
20代前半では、「現金」「クレジットカード」「クレジットカード以外のキャッシュレス決済」がそれぞれ33.3%と同程度の割合でした。
さらに20代後半の女性では、「クレジットカード以外のキャッシュレス決済」が42.9%で最も多く、次いで「クレジットカード」が33.3%、「現金」が23.8%と続きます。
この結果から、10代後半の女性では現金決済が主流であるものの、20代になるとクレジットカードやその他のキャッシュレス決済の利用が増え、決済手段の多様化が進んでいることが分かりました。

20代後半までの若年女性は、年齢が上がるにつれて「キャッシュレス決済」が主流に

「現金を使う機会と、クレジットカードを含むキャッシュレス決済を利用する機会は、どちらが多いですか?」と聞いたところ、年代別に最も多くの回答を集めたのは10代後半が「ほぼ現金払いだがキャッシュレス決済を使うこともある」が35.1%で最も多く、20代前半では「ほぼキャッシュレス決済だが現金を使うこともある」という回答が42.6%で最多となりました。
20代後半では「ほぼキャッシュレス決済だが現金を使うこともある」「すべてキャッシュレス決済」がともに31.0%で最多となり、年齢が上がるにつれてキャッシュレス決済の利用率が増加し、より現金離れが進んでいる傾向がみられます。

現金派の10代とキャッシュレス化が進む20代、どの世代も現金の持ち歩きは「5,000円未満」が最多に

「お財布の中に、普段いくらぐらい現金を入れていますか?」という質問に対し、10代後半は「3,000円未満」が37.1%で最も多く、次いで「3,000円以上5,000円未満」が35.1%、「5,000円以上8,000円未満」が13.4%となりました。
20代前半の女性では、「3,000円以上5,000円未満」が27.8%で最多となり、「3,000円未満」が22.2%、「5,000円以上8,000円未満」が18.5%と続きます。
20代後半の女性では、「3,000円未満」が23.8%で最多となり、「3,000円以上5,000円未満」が19.0%、「5,000円以上8,000円未満」「1万円以上2万円未満」がともに16.7%と続きました。

10代後半は学生が多いこともあって持ち歩く現金の額が少なく、20代に入るとキャッシュレス決済の利用が増えている影響もあって、全世代ともお財布の中の現金は5,000円未満にとどめる人が多数という結果になりました。
また、10,000円以上の現金をお財布に入れている人は10代後半で8.3%、20代前半で18.6%、20代後半で28.6%となり、年代が上がるに連れて1万円以上の現金を持ち歩く女性の割合も増え、必要に応じて現金を備える傾向がうかがえます。

「10代後半」「20代前半」「20代後半」、ライフスタイルに合わせたお財布事情の変化

本調査より、使用しているお財布やその選び方には世代ごとの違いがあり、ライフスタイルの変化に伴って選択基準も変わっていくことが明らかになりました。
10代後半の女性は自分好みのデザインをリーズナブルに楽しむ傾向が見られる一方、20代前半・20代後半の女性になるにつれて、キャッシュレス決済の利用が増え、機能性やブランドを重視した上質なお財布を選ぶ人が増える傾向もみられました。
また、バッグに合わせてコンパクトな財布を選ぶ傾向は、世代を問わず若年女性全体に共通して見られました。キャッシュレス決済がさらに普及することで、財布の選び方や使い方にも新たな変化が生まれていくことと思われます。

調査概要

「使っているお財布」に関するアンケート
調査対象者​:10代~20代の女性193名
調査方法​:インターネットリサーチ​
調査時期​:2025年1月24日(金)~2月7日(金)​

執筆:Kai

ティーン向けファッション誌やWebメディアでのライターを経験。現在はコスメ、ファッション、推し活や韓国カルチャーなど、トレンド情報に特化した内容を中心に執筆活動を行っています。