※一部、固有名詞につきましては回答いただいた表現のままご紹介させていただいております。
正式名称とは異なる場合もありますがご了承ください。
「なぜミヤシタパークなのか?」女子高生に聞いてみよう
今回は、ミヤシタパークに定期的に遊びに行っているという都内高校に通う高校3年生2人組にインタビューしてみました。
学校は渋谷から電車で十数分のところです。
渋谷に来たらミヤパは行きます。
他の女の子たちに事前にインタビューしたときも、この流れでミヤシタパークに行っているという話を何度か聞きました。
プリを撮ってミヤシタパークのフードコートで食事して屋上エリアに行くというのが渋谷に来る女の子たちの王道コースなのかも。
ミヤシタパークを選ぶ理由はコスパ高さとTikTok撮影
渋谷はあれだけ広大でお店もたくさんあるのに、女の子にとっては行く場所の選択肢はミヤシタパークくらいしかないようです。
それ相応の目的があるのでしょうか?
何も買わないでも長時間居られて、椅子もテーブルもあるのでミヤパに行っちゃう。
屋上エリアは道路側の柵に沿ってカウンターテーブルがあるので、そこにスマホを置いてTikTokを撮っているようです。
TikTokは全世界に公開されちゃうからアップしないです。
フォロワー数は500人くらいで、友達と、あとは友達の友達とか。あと先輩後輩とか。
その中から上手くいったやつをストーリーズにアップします。
私は別に大丈夫だけど、映らないように待っててくれる人もいます。
ミヤシタパークは”盛れる”
当時は撮るのが恥ずかしかったTikTokも周りのみんながやっていると慣れてきて気にせず撮れるようになるんですね。
TikTok撮影はミヤシタパークでは日常の光景で、周りの友達も干渉してこないということもあって撮りやすいのかも。
お店もそんなに興味がないです。
フードコートと屋上だけ。
でも寒いけど屋上いってました。
適度に暗いから、遅い時間だと個人的には盛れるんです。
ノーマルカメラで撮るときとか盛れる。
使ってもインスタのフィルターくらい。
適度に暗いと盛れるらしく、加工アプリも使わないんですね。
ちょっと前までの”盛れる”はライティングや加工で映りを向上させ”かわいく”なれることを指していた記憶がありますが、今は”うまく誤魔化せる”ことを指すのかも?
以上がインタビューの結果です。
ミヤシタパークに行く理由をまとめると・・・
・お金を掛けずに長時間居られる
・TikTokが撮りやすい
・盛れる(うまく誤魔化せる)
主にこういった理由があるようです。
屋上エリアで何組もの女子高生が並んでTikTokを撮っているという、3年前では見られなかった状況が気になったので、現場検証してみたいと思いました。
聞いたことを実際にミヤシタパークに確かめに行ってみた
女の子たちのインタビューで話していたことは本当なのか?
この目で確かめたく、ミヤシタパークに視察しに行ってきました。
6月某日の水曜日の18時20分ごろ、夕暮れ時で天気は晴れ。
ミヤシタパークの屋上エリアへの階段を上っていくと、目の前のベンチに既に2組の女子高生グループが。
他にもカップル、外国人観光客の方々、10代くらいの男性グループなども居ました。
階段を上って左に曲がり柵側に沿ってパークを一周してみると、柵側のほとんどのカウンターテーブルに女子高生グループが座っているのが見えました。
女の子たちがインタビューで言っていた通りだ!
数えてみたら女子高生グループは全部で24組。
その時、TikTok撮影中だったのは16組。
高確率でTikTok撮影真っ只中でした。
筆者は映り込まないように少し歩いては足を止め、また少し歩いては足を止め、というように移動していましたが、女の子たちは特にこちらを気にすることもなく撮影していました。
リアルタイムで撮影中だったグループだけでも16組だったので、撮影の合間のグループもいると考えると、確かにほとんどの女子高生グループがTikTok撮影をしているというのも納得できます。
視察時はまだ明るかったため、暗くなったらどうなるのか気になったので、フードコートで食事をして時間をおいてから、また屋上エリアを視察することにしました。
広々としたフードコートにも女子高生グループが何組も座っていました。
食事をしながら踊っている子も。
どうやらTikTok撮影前のフリの練習をしているみたいです。
19時20分。
外も暗くなってきたので、再び屋上エリアへ。
屋上はライトアップはされているが、全体的に薄暗い。
また女子高生グループをカウントしてみると、1時間前とほぼ変わらず22組。
そのうちTikTok撮影をしていたのは11組。
暗すぎるからか1時間前より少し減りました。
でも撮影しているグループを見るとスマホの上に小さなライトを付けて、自分たちを照らしながらTikTok撮影をしていました。
昼よりは映りが悪くなりそうだけど、このぼんやり明るい感じが女の子たちにとっての”盛れる”なのかもしれません。
暗くなってもTikTok撮影や写真撮影をするならミヤシタパークという感じなのですね。
まとめ
女子高生にインタビューをして、実際にミヤシタパークを視察してみて、女子高生がミヤシタパークに集まっていることがよくわかりました。
ただもう少し俯瞰して考えてみると、女の子たちはTikTokを撮ることが目的というより、低予算で友達との時間を楽しく過ごせる場所としてミヤシタパークを選んでいると捉えることもできそうです。
長時間溜まれる場所、おしゃべりしていても周りの目が気になりにくい場所、そういった女の子たちのコミュニケーション促進の場所としてミヤシタパークなのかもしれません。
渋谷は日々変化しており、新しい商業施設やチルアウトスポットも生まれそうです。
数年後は女子高生の居場所はまた別の場所になっているかもしれませんね。