部活が忙しくて…部活を引退するのが寂しい…
日頃、高校生ガールズとお話をしていると、部活に入っている子の場合「部活が結構忙しい」「部活のみんなと遊びに行った」「部活を引退するのが寂しい」等、様々な部活動に関連したエピソードが出てきます。
また、一昔前の「スポ根部活が青春!」という印象よりも、ゆったりした部活も厳しい部活も、どちらも部活動そのものを楽しんでいるイメージ。
ガールズからはダンス部に所属しているというお話もよく聞き、私が学生の頃はダンス部はポピュラーではなかったので、令和と平成で部活動も変わってきているのかも…と感じています。
というわけで今回は、人気の部活動に男女差はあるのか等も調査すべく、女子高校生のみならず男子高校生にも「今現在入っている部活動」についてアンケートを実施しました。
令和の高校生は部活に入ってる?
まずは、高校生の部活所属率を調べてみることに。
今現在部活に入っていますか?と2050名の男女(女性:1084名/男性:966名)にアンケートをとったところ、部活に入っている人が53.7%、入っていない人が46.3%という結果になりました。
男女別に見た場合、
女性:入っていない48.3%、1つ以上入っている51.7%
男性:入っていない44.0%、1つ以上入っている56.0%
との結果に。
令和の高校生は、2人に1人は部活動に入っていることになりますが、
個人的には思ったよりも部活に入っていない人も多いんだなと感じました…!
全体の5.4%と少数派!兼部の魅力について聞いてみた
2つ以上部活に入っている人の割合は全体の5.4%とかなり少数派。
兼部するってどんな気持ちなのでしょうか?自由記述で兼部のメリットを聞いてみました。
兼部の魅力を教えて下さい(自由記述)
・兼部することにより、一つの部活では学ぶことのできない様々な内容や物事を学ぶことができる点や、多くの人と関わることになるのでコミュニケーション能力の向上に繋がっていくことです。
・一つの部活に捉われることなく色々な体験ができるところ。(自分で時間をやりくりしたり日程を整理したりする)+部活動を兼部しているがために交流できる人脈も増えるところ
・楽しさが2倍、3倍になる!
・メインの部活の息抜きや、同好会やサークルのような感覚で活動できて気軽であること。
・運動部と文化部を兼部すると、全く違う活動をできるので、リフレッシュにもなります
こうやって実際に兼部している方の声を聞いてみるとメリット満載!
私も兼部してみたら良かった…なんて思っちゃいます。
部活に入部している1101人に聞いた、入部している部活ランキング(上位)
男子(541名)女子(560名)に聞いた、兼部を含む現在入部している部活ランキングです。
上位4つはスポーツが並んでおり、第一位はテニス!
硬式/軟式どちらもテニスで集計しています。
次に、女子・男子別で集計した「入部している部活ランキング」は以下のようになりました。
吹奏楽・茶華道・料理家庭科・ダンス等は女子で人気が高く、
男子はスポーツが多めですね。
運動部は厳しい?
冒頭でも少し触れましたが、令和の高校生の部活動は厳しいのでしょうか?
人気ランキング上位の運動部「テニス部」「陸上部」と、非運動部「吹奏楽部」「写真部」の方に
それぞれの部活動が
A「活動は厳しくて、練習や課題に一生懸命取り組んでいる」
B「活動は比較的ゆったりしていて、自分のペースで楽しんでいる」
どちらかと言うとどちらに近いか、という質問をしてみた結果がコチラ。
運動部だからといって厳しいわけではなく、それぞれの学校の部活によってゆったり楽しんでもいるようですね。
部活動は週何日?1日何時間
続いて、部活動に、どれくらいの時間を割いているのかを調べてみました。
・部活動は週に何回ありますか?
週5日以上ある方を合計すると53.6%で、週4日以下の合計は46.4%となっています。
続いては、朝練について。
・朝部活動がある場合は、何時間くらいですか?
という質問では、66.2%と半数以上の方が朝練はないとの回答に。
・午後の部活動は何時間くらいですか?
もちろん、日々の授業が何時までかにもよりますが、だいたい1時間半~3時間がボリュームゾーンですね。
・土日の部活動は何時間くらいですか?
土日に部活動がない、または、土日にやるのであればしっかり2時間以上という結果ですね。
令和の大学生に聞いた、振り返って思う部活の魅力と意義
現役で部活を楽しんでいる世代にはまだ見えない、部活を終えたからわかることがあると思います。
そこで大学1年生ガールズをお呼びして、「部活の魅力や意義」を聞いてみました。
Aちゃん:ソフトテニス部
絶対みんなやったほうがいいって思っちゃうくらい、私はやってよかったなって思ってます。すごく学びが多いですよね部活って。
チームワークとか、部活ならではの楽しさとか、部活だからこそ学べるものがあると思うんです。
もちろん部活って楽しいだけじゃなくて、練習が大変だったりしますよね。
でも、試合で勝ったら嬉しいからキツイ練習をもっと頑張ろうって思えたりする。
どんなに点数が離れてても、最後まで諦めないことを学びました。もちろん、それでも負けちゃうこともあるけど、諦めなければ勝てることもあるって学びました!
Bちゃん:チアリーディング部
これから何年先の未来も、いつに戻りたいって聞かれたら部活をしてる高校生活に戻りたいって答えると思います。
私の入っていたチア部は厳しい部活で、オフも月に2回あればいいくらい。毎日毎日部活に明け暮れていました。
40人の部員から16人1チームの選抜メンバーを部員で話し合って決めるんですが、
チアのスキル以外にテストの点数や、普段の態度も選抜メンバーの選考基準となります。どれだけチアが上手でも、普段の態度が悪ければ落とさなきゃいけない。でも態度の悪い子のスキルがチームに必要であることもある。お互いの成長を考えて選抜チームにいれるのか、落とすべきなのか客観的に考えなきゃいけないんです。
きれいごとだけじゃだめで、感情を抑えて現実を見なきゃいけないことがあるんだなって部活で学びました。
部活は大変だけど楽しくて、めっちゃ充実した毎日だったなぁ。頑張ってる自分が原動力になるみたいな状態で、部活が高校の一番の思い出になりました。
ふたりとも、宝物の話をするように部活動のお話をしてくれました。
Aちゃんは中高6年間、Bちゃんは部活に入ってみたくて、大好きだった習い事を辞めて高校生から部活を始めたそうです。
入部のキッカケは何気なく「何か部活やってよう」くらいの始まりでも、諦めないことや、難しい課題に仲間と立ち向かい何かを成し遂げることの大切さは、自身と向き合う勉強とはまた違った魅力や経験となっていると思います。そして、勉強との両立は簡単なことではないかもしれません。
日々、部活動を頑張る学生のみなさんの毎日が、いつかこのお二人のように宝物になりますように。
定量調査 調査対象:高校生男女 1101名
定量調査 調査期間:2025年2月
定性調査 調査対象:高校生 女性2名
定性調査 調査期間:2025年2月
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※アンケートで頂いたコメントを使用させて頂いておりますので、商品・サービス等の名称が正式名称ではない場合がございます。ご了承ください。

フリュー株式会社 ガールズ総合研究所所属
中高生向けメディアの編集長を経て、毎日触れ合ってきたガールズの感覚や気持ちをオトナにわかりやすく発信するため、調査・執筆活動を行っています。