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*2021年夏 自社調べ

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10〜20代女性の57%が紅白歌合戦を視聴!年末年始のテレビ・動画コンテンツ視聴に関する調査

多くの学校や職場が休みになる年末年始は、ゆっくりしながらさまざまなコンテンツを楽しむ方が増える時期でもあります。YouTubeや定額課金制の動画配信サイトも増え、時代とともにコンテンツやその内容は移り変わっていますが、現代のZ世代(10〜20代)は年末年始にはどんな番組を見るのでしょうか。2024年の12月上旬に10〜20代女性を対象に実施した調査を元にお伝えします。

Z世代の3人に2人は年末にテレビ番組を視聴

まず「2024~25年の年末年始に見る予定のコンテンツ」として、その「媒体」について聞いてみたところ(複数回答)、最も多かったのが「テレビ番組」(59.3%)でした。次いで「YouTube」(41.6%)、「Netflixなどのサブスク配信」(19.2%)と続き、ネット配信よりもテレビを見る方が多いことがわかりました。

また、「年末年始に、特に見たいと思うテレビ番組のジャンル」について聞いてみると(複数回答)、1位は「音楽番組」(45.3%)となり、2位の「バラエティ」(13.1%)と32.2ポイントも離すほどのダントツの結果となりました。

Z世代の年末年始は「音楽番組」が定番

さらに「2024~25年の年末年始に見ようと思っているテレビ番組(複数回答)」を聞いたところ、「紅白歌合戦」が44.9%と最も多く、次いで「CDTV ライブ!ライブ!」(43%)、「輝く!日本レコード大賞」(21%)となり、やはりトップ3まですべて音楽番組が占める結果となりました。

メディアの多様化により若者のテレビ離れを懸念する声もあがっていますが、実際はZ世代の約2人に1人は「見る予定」と回答しており、まだまだ見たいと思っている方は多いようです。

また、1年前の「2023~2024年の年末年始に見たテレビ番組」も、トップ3は「2024~2025年に見たい番組」と同様の結果となりました。やはり、Z世代の年末年始の定番は音楽番組が中心だと言って間違いなさそうです。
また、1年前も本年も4位は「芸能人格付けチェック」となりました。1〜3位の音楽番組はすべて年末に放送される番組ですが、芸能人格付けチェックは元旦の夜に放送されています。しかし2024年は、能登半島地震関連の報道特別番組によっていったん放送休止となり、1月7日に振り替え放送されました。それにも関わらず2割以上の方がこの番組を視聴しており、元旦の夜の風物詩という括りを超えて、Z世代にも愛されている番組だと言えそうです。

紅白歌合戦に出演したアーティストでZ世代に最も人気なのは「TWICE」

年末の音楽番組として代表的なのが「紅白歌合戦」ですが、改めて「見る予定かどうか」について聞いてみると、「見る予定」が48.1%で、「見ない予定」が29%、「まだわからない」が22.9%となりました。半数近くが、アンケートを実施した12月20日までの時点で紅白歌合戦を見ようとしていることがわかります。

さらに紅白歌合戦を「見る」と回答した方に「今年の紅白歌合戦は何を楽しみに見ますか?(複数回答)」と質問し、2024年11月19日に発表された出演者の中から選んでもらったところ、最も多かったのは「TWICE」(32%)でした。
圧倒的人気を見せた1位の「TWICE」は、「女子高生のスポーツに関する意識調査」でも「TWICEをきっかけにダンスを始めた」という声が多く見られました。Z世代の多くの女性の憧れのアーティストとも言えそうです。

2位の「Mrs.GREEN APPLE」と4位の「Vaundy」は2024年の年間Billboard JAPAN総合ソング・チャートである「Billboard JAPAN Year End」のHOT100の上位に複数曲ランクインし、さらにアーティスト部門のランキングでも1位と4位に入っています。2024年の日本中で多くの方が聴いた曲のアーティストだけに、ファンが多いのもうなずけます。

また同率5位の「ILLIT」や「ME:I」も「TWICE」と同じく韓国発のアーティストで、Z世代には高い人気を得ています。特に、彼らの楽曲の振り付けがダンスチャレンジとしてTikTokで広がり、多くのZ世代のファンがダンスの動画を投稿しています。

合わせて同率5位の「Number_i」は、本格的なヒップホップとダンスミュージックを融合させた楽曲が注目されました。SNSで新曲をファンとともに聞く「リスニングパーティー」を実施するなど、SNSを通じてファンとの交流を深めるといった活動を行っていることから、Z世代の支持も高いのかもしれません。

若手アーティストが軒を連ねる一方で、Z世代以上の世代でも認知度が高い「aiko」が10位以内にランクインしています。長く第一線で活躍し続けているアーティストだけに、幅広い世代に人気が高いと言えそうです。

紅白歌合戦を「見ない」と回答した方に理由を伺うと、最も多かったのが「見たいアーティストがいない」(31%)となり、次いで「好きなアーティストが出場しない」(27%)と続きました。Z世代が紅白歌合戦を見るきっかけには、推しのアーティストの出場の有無が大きく関わるようです。

2024年の紅白歌合戦も10~20代女性の57%が視聴

2024年の紅白歌合戦を実際にどのぐらいの方が視聴したか、2025年を迎えてから別途調査を行ったところ、10〜20代女性の57%が2024年の紅白歌合戦を視聴していたことがわかりました。
2024年12月に「紅白歌合戦を見ようと思っている」と答えた48%よりもさらに多くの方が紅白歌合戦を視聴していたことになります。2024年12月上旬の調査時点では「見たい」と思っていなくても、その後追加で発表された出演者に魅力を感じたり、視聴意向はなくても家族が見ていたことで一緒に見た方が多かったのかもしれません。

年末年始は「定番コンテンツ」か「推しの番組」を見たい

最後に「2024〜25年の年末年始に見たいコンテンツについて、詳しく教えてください!」と自由回答で聞いたところ

ミセス(※Mrs.GREEN APPLE)が出るものは全部みたい(20代前半・専門学校生)
大好きなアーティストが出演する紅白歌合戦を見る予定(10代後半・高校生)
CDTVに好きなアイドルがたくさん出るので見ます!(10代後半・高校生)
JO1が出るのでレコ大と紅白は見ます(10代後半・高校生)

出典: アンケートアプリcoetto 自由回答より

といった声も多く集まりました。やはり、推しのアーティストの出演が視聴を左右する傾向はかなり強そうです。

また「推し」という観点以外では「年末年始の定番」と言えるコンテンツを選ぶ傾向もあるようです。

ニューイヤー駅伝と箱根駅伝を見るのはお正月恒例です。逃走中やSASUKEも放送があって見れる環境にあれば時期を問わず見ます(20代後半・社会人)
格付けです。 あれみると正月って感じがします(10代後半・高校生)
なんとなく紅白を見ると年末って感じなので見たい(10代後半・高校生)
毎年家族が箱根駅伝を見ているのでつい見てしまう(20代後半・社会人)
毎年紅白を見ているので今年も紅白の予定(20代前半・社会人)

出典: アンケートアプリcoetto 自由回答より

というように、年末年始の定番コンテンツを選んでいる傾向もあるようです。

さらに、テレビ以外の媒体のコンテンツを見る派の方からは以下のような回答がありました。

YouTubeで推しの配信を見る予定です(20代後半・社会人)
テレビで見たい人はあまりいないから友達と電話かライブ配信(10代後半・高校生)
Snow Man YouTube生配信(10代後半・高校生)
紅白に見たいアーティストが出なくなってしまったので推しが出るももいろ歌合戦を見ようと思います。(10代後半・専門学校生)

出典: アンケートアプリcoetto 自由回答より

というように、好きなアーティストやアイドルがテレビコンテンツに出ないために動画配信を見る、という流れもあるようです。

いずれにしても、コンテンツの選択肢が多い昨今で、Z世代の視聴の優先度が高くなるのは、紅白歌合戦など「定番の番組」か、「推しの姿が見られる番組」なのかもしれません。

調査概要

「年末年始に見たいコンテンツ」に関するアンケート

調査対象者​:10代~20代の女性214名
調査方法​:インターネットリサーチ​
調査時期​:2024年12月6日(金)~20日(金)​

「2024年紅白歌合戦の視聴」に関するアンケート

調査対象者:10代~20代の女性176名
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2025年1月1日(水)~6日(月)

執筆:関由佳

ライター・エディター。セールスライティングの執筆を中心に活躍しながら、心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリストの資格を活かし、前向きな女性の生き方を提案するコラムも執筆。
障がい者のためのフリーペーパー『Co-Co Life☆女子部』では副編集長を務める。