プリントシール機シェアNo.1*のフリュー株式会社の調査機関「ガールズ総合研究所」によるガールズ実態調査メディア

*2021年夏 自社調べ

  • ホーム
  • 自主調査
  • 女子高生が観戦したいスポーツの1位は「バレーボール」2024年版・女子高生のスポーツに関する意識調査

女子高生が観戦したいスポーツの1位は「バレーボール」2024年版・女子高生のスポーツに関する意識調査

部活動に参加する機会も多く、スポーツに触れる機会が多い高校時代。
スポーツに関して、現代の女子高生はどのような関心を持っているのでしょうか。2023年に引き続いて、女子高生の運動習慣や関心の高いスポーツについて調査を実施しました。

部活動に所属しない生徒が減少。コロナ禍を経て、運動習慣が上昇傾向に

高校生は体育の授業を始めとして、体育祭や部活など社会人よりも日常的にスポーツをする機会が多い傾向にあります。2024年は世界的なスポーツの祭典の開催年でもあり、スポーツ関連のニュースを多く耳にした年でもありました。昨年と比較して、女子高生の運動への関心に変化はあったのでしょうか。

まず、普段の運動の機会について「保健体育の授業以外の機会でどの程度運動していますか?(部活動を含む)」と聞いたところ、「ほぼ毎日」と「ふだん運動はほとんどしない」がどちらも25%強となり、日常的に運動をしている人と全くしない人とで大きく二分することがわかりました。
また「週3~4回程度」「週5回程度」「ほぼ毎日」と回答した人を合わせると50.9%で、半数以上が週3回以上運動しているということになります。
2023年は週3回以上運動している人が41.6%でしたが2024年は9ポイント以上増えており、日常的に運動習慣を持つ女子高生がやや増えていることがわかりました。

日常的に運動習慣を持つ女子高生が増えた理由の一つとして考えられるのが、部活動への参加率です。
所属している部活動について2023年と2024年の調査結果を比較したところ「部活に所属していない」と回答した人が23年は29.5%だったのに対し、24年は20.1%と大きく減少していました。運動習慣が増えた要因の一つに、「部活動に所属したこと」が挙げられるようです。

2023年の調査では対象者の多くが、コロナ渦中に高校に入学した生徒でした。
2020年から2022年の期間は「密」になることをなるべく避けようという社会状況があったことで、集団でスポーツを行う部活動への参加を控えた生徒がいたことは想像に難くありません。
また、コロナ禍の期間中は運動会や体育祭などが中止になることも多く、学校行事以外でもスポーツイベントの開催を控えていた時期が長かったことなどからも、日常的な運動習慣がつきにくかった可能性があります。
一方で、2024年は世の中全体で移動やイベントなどが活発になり、スポーツ関連の明るいニュースも飛び交うようになりました。2023年以降に入学した生徒はスポーツへの関心も高まり、部活動への参加率が上昇したと考えられます。

「観戦したいスポーツ」でバレーボールの人気が上昇。人気選手の影響も要因か

続いてスポーツへの関心について「テレビや配信、競技場に足を運ぶなどの方法で観戦するのが1番好きなスポーツを1つ選んでください」と聞いたところ「バレーボール」が22.9%で最も人気のスポーツとなりました。
2023年の「観戦したいスポーツ」の1位は野球でしたが、今年は昨年2位だったバレーボールがトップに。8.3ポイント伸ばし、人気が上昇していることがわかります。

2023年に野球が1位となった要因の一つは、3月に開催されたWBC(World Baseball Classic)にて日本が優勝して人気が高まったことが考えられます。今年観戦したい人が増えたバレーボールも、2023年の6月から7月にかけて開催されたネーションズリーグで、男子バレーボールが銅メダルを獲得してからメディアでの注目度が上がり、人気に火が付いた理由の一つと言えるでしょう。
また、バレーボール選手の中にはInstagramのフォロワーが多い選手が見られます。190万人以上を持つ石川祐希選手や、270万人以上のフォロワーを持つ髙橋藍選手など、選手の人気が非常に高いことも女子高生の関心を高めた要因となったと思われます。

また「実際に取り組むのが1番好きなスポーツを1つ選んでください」と聞いたところ、昨年とは1位と2位が逆転し、1位が「バスケットボール」、2位が「バドミントン」となりました。
また、取り組むのが好きなスポーツが「特にない」と答えた人が2023年は11.1%だったのが2024年は3.7%と大きく減り、スポーツに積極的に取り組む女子高生が増えていることがこの結果からもわかります。

スポーツを好きになったきっかけの1位は「家族」、2位は「友人」

「観戦したい・取り組みたいスポーツ」について、どのようなきっかけで興味を持ったのか「あなたがそのスポーツを好きになったきっかけは何ですか?」と聞いたところ、観戦・取り組み共に最も多かったのは「家族」で、その次が「友人」という回答でした。

家族と一緒にテレビを見たり競技場に足を運ぶことで自然と興味を持ったり、あるいは仲の良い友人と一緒に部活やクラブに所属する……といった女子高生の生活スタイルが浮かんできます。

また、家族や友人といった回答と比べると数は少ないものの、「その競技の選手」「漫画・アニメ・ドラマ」「推し(芸能人・インフルエンサー)」と回答した人も多数見られました。
選手や作品について具体的な名前を聞いたところ、作品名としてはバレーボールの「ハイキュー!!」、バスケットボールの「SLAM DUNK」「黒子のバスケ」など、いずれもアニメ化されている人気漫画のタイトルが挙がりました。
また、選手については先述したInstagramのフォロワー数が多い石川祐希選手や高橋藍選手(バレーボール)、八村塁選手、河村勇輝選手(バスケットボール)などが多く見られました。また「ダンス」については、人気K-POPアーティストの「TWICE」や「BTS」などの存在が取り組むきっかけになったという声もありました。

女子高生のスポーツへの関心は高まりつつある

2023年5月から新型コロナウィルスが5類に移行してさまざまな制限がなくなり、高校生の部活動への参加が上向きになった影響からか、定期的な運動習慣を持つ生徒の割合が増えていることがわかりました。

また、2023年から2024年にかけての変化として、好きなスポーツが「特にない」と答えた人が、「観戦」では18.2%から6.2%へ。「取り組み」でも11.1%から3.7%へと大きく減少しています。
2023年と2024年で調査した媒体が異なるため単純な比較はできないのですが、2024年はコロナ禍が終わり、「スポーツを見る喜び」と「スポーツをする喜び」の両方を取り戻しつつある過程の年だと言えそうです。

ガールズ総合研究所では今後も、女子高生の意識の変化を継続して調査していきます。
もっと詳しいデータが知りたい、あるいは本調査の引用・転載を希望される場合は、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますようお願い申し上げます。

調査概要

調査対象者​:高等学校に在学中の女性1490名
調査方法​:インターネットリサーチ​
調査時期​:2024年9月6日(金)~20日(金)​

執筆:関由佳

ライター・エディター。セールスライティングの執筆を中心に活躍しながら、心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリストの資格を活かし、前向きな女性の生き方を提案するコラムも執筆。
障がい者のためのフリーペーパー『Co-Co Life☆女子部』では副編集長を務める。