プリントシール機シェアNo.1*のフリュー株式会社の調査機関「ガールズ総合研究所」によるガールズ実態調査メディア

*2021年夏 自社調べ

高大生ガールズ、BeReal.(ビーリアル)ずっと楽しい。

「ガールズの日常」では商品レビューの座談会等でフリューに来社いただいたガールズのお話や、自社ユーザを中心にご利用いただいているアンケートアプリ「coetto」の回答をもとに、彼女たちの日常における何気ない行動や思考を発信しています。今回は高校生・大学生ガールズに聞いた「BeReal.(ビーリアル)」について。

今回のテーマは一過性の流行で終わらない「BeReal.(ビーリアル)」について

昨年メディアでもよく取り上げられていたBeReal、皆さんはご存知でしょうか。
フリューに来てくださるガールズの中には「写真はBeRealでしか撮らない」という子もいるほど、2025年現在も人気のアプリです。

まずはざっくりBeRealがどんなアプリかについてご説明いたします。

名称:BeReal.(ビーリアル)

※App Storeより

概要

2020年にフランスで発祥したアプリです。
アプリから日によって時間の異なるランダムな通知があり、通知から2分以内に写真の撮影をしないと、BeRealに他の人がアップした写真が見られないという仕様です。

どんな写真が撮れるの?

インカメラ・外カメラで同時に(正確には外カメラは数秒遅れて)撮影が行われる写真が特徴的です。
基本の画角は縦で、横にしたい場合はカメラロールにダウンロードしてから自分で写真を横にする必要があります。

通知がきた瞬間、「私は今この景色で、こう過ごしています」という写真を撮ることができるのです。
写真は無加工のみで、あとから飾ったり、盛った写真を事前に撮影してBeRealにアップしたりすることもできません。

(※現在はリリース当初よりも仕様が優しくなり、通知のタイミングでなくともBeRealで写真の撮影が可能となっています。)

同じ写真で2種類の表示方法があり、「インカメラを大きく表示」又は「外カメラを大きく表示」を選ぶことができます。

一言で言うならば、誰しもが無加工で、アプリが命令した時間に自撮り&景色を撮影しなければならないアプリ、といった感じです。

みんな、何が楽しくて今もBeRealを使っているの?

BeRealが普及しだしてから1年以上。
フリューに来てくれるガールズの話を聞くと今もZ世代からの指示は熱いようでBeRealは一過性の流行では無いことが証明されています。

そんなBeRealの良い部分をガールズに聞いてみたところ、定性調査・定量調査ともに以下がBeRealを使い続ける理由となっているようです。

友達が今何をしているか見られるところ

アプリにランダム且つ一斉に通知がいくことで、「今この時間、自分は部活帰りだけど、友達は何をしているか?」という、不意の瞬間に皆が何しているかを確認することができるところを楽しんでいる様子です。

外カメラとインカメラ(自分)が同時に映るところ

BeRealはインカメラに顔が写っていないと「え、誰か写ってる?」「笑顔を見せて」というようなメッセージが出るようになっており、インカメラで自分を映すことが前提とされています。
また、外カメラはインカメラより数秒遅れてシャッターが切られるため、インカメラでばっちり自撮りを決めてから、角度を変えて写したい景色を移すことが可能です。

強制的に撮影しなければならないこと(通知から2分以内)

通知から2分以内に撮影をしないと他の人が撮影した写真を見ることができないこともあり、アプリでは通知から2分のカウントダウンが始まります。
このカウントダウン内に強制的に自撮り&外カメラ撮影をすると言ったアトラクション的な要素が人気を呼んでいる理由のようです。
BeRealの通知が来ると、ガールズたちが「わぁ!」と声を上げて携帯電話を取り出す光景を何度も目にしました◎

公開範囲が限定できることころ

通知から2分以内と、急いで撮影した無加工の写真と考えると「本当に映えることに時間をかけていない写真をSNSにアップしているの?」と思ってしまいますが、実はかなり写真の公開範囲は限定的。
自分が認めた友達のみで、勝手にフォロワーが増えていくような仕組みではないので「自分の無加工を見せてもいい」仲の良い友だちとのみBeReal上で繋がるのが一般的です。

写真がアルバムとなって振り返れるところ

写真を撮影した日を一覧で確認することができ、日記帳のように過去を振り返ることができるので「あぁ。あの日はあんなことしてたなぁ」等、毎日の思い出を思い出せるところが良いようです。

BeRealが Z世代にウケる理由

高校生といえば名刺代わりにInstagramアカウントを利用していると別の記事で記載しましたが、Instagramは「人に見られるもの」としての役割がやや強く、映えた写真をアップしなければならないという状況に少なからずプレッシャーを感じている子もいるようです。

また、SNSに自撮りをアップすると「自分のことが好きな人」のように受け取られかねない。こうした些細な気遣いが積み重なったSNS疲れの要素を全て払拭したものがBeRealと言えそうです。

「誰しもが無加工で、アプリが命令した時間に自撮り&景色を撮影しなければならない」という厳しい仕様であるとともに、利用者全員に平等に課されるルールがあり、結果的にスキルを要さず誰もが使えるアプリになっているんですね。

無加工の写真って嫌なんじゃないの?

無加工の映えない写真は嫌なんじゃないの?と思うかもしれませんが、
BeRealの無加工写真については64.9%が「良い」と感じています。

ありのままの日常を写すBeRealは、気兼ねなく日常や青春を残すことができるアプリとして使われているんですね。

BeRealを社会人が使うとどうなるの?

私もガールズの波にのっかってBeRealを利用してみましたが、朝早くや夜遅くの通知だと撮影が難しかったり、無加工(ノーメイク)の自分の写真を共有することに抵抗があったり…。
公開範囲の設定が自分のノーメイクを見せられる人でなければダメだなと痛感し、これが社会人に流行りにくい理由の1つかなと推察しています。
親友とて、わざわざノーメイクを見せる必要あるのだろうか…と。

ただしガールズたちも顔を乗せたくない時はあり、その際はインカメラを隠して真っ黒な画面で撮影を行います。

自分の写真は載せたくないけれど、友達の写真を見たい時も(自分が撮影をしないと他の人がアップした写真の閲覧権限が得られないため)このような写真になることが多いようです。

また、社会人の場合は仕事やMTGの最中等、アプリからの通知2分以内に撮影ができないことも多いのが現状です。自分が撮影できないことで、他人の写真を見ることもできず、結果的に何も見ることができない・自分の写真も増えないアプリとなってしまいがち。
もし撮影ができたとしても平日は毎日オフィスでPC前にいる自分…といった代り映えのない写真になってしまうことも。

しかし、通知に合わせて撮影ができると、ふいの日常がアルバムに蓄積されていき、振り返った際に非常に良い思い出になっていることに気づきます。

↓こちらはお昼休みに公園でお弁当を食べた時のBeReal。

今までにない「今すぐ撮って」とアプリに命令されて撮影した写真は、意外な瞬間が多く、自分が盛れていようが、盛れていまいがその日のことを思い出す事ができ「結構いい写真だな~」と感じるものも多いのです。

ガールズに聞いた。BeRealをこれからも使うと思う?

まず、BeRealをダウンロードしたのはいつ?という質問は以下のような結果に。

これからもBeRealを使うと思う?という質問には 68.3%のガールズが「使うと思う」と回答しています。

プリは記念に、BeRealは日常を。

ガールズと話をしているとこんな意見を聞くことがあります。
「プリはきちんと撮ってもらう公式撮影みたいなイメージ」「今一番かわいい自分を残すのがプリ」だそう。
つまり、携帯で撮影する写真がなんでもない日常の自分なのであれば、プリは自分でお金を払い、きちんとメイクをして特別な空間で撮影に挑む記念撮影、と捉えている子もいるのかもしれません。

最高に盛れた自分、通常の何気ない自分、双方ツールを使い分けながら思い出に残しているということ。

私もガールズに見習って色々な手段や角度から、思い出を増やしていきたいと思います◎

定量調査 調査期間:2024/06
定量調査 調査対象:高校生・大学生 女性 61名

定性調査 調査期間:2024/06~2025/01
定性調査 調査対象:高校生・大学生 女性 20名

※記事で利用しているBeRealの画像は弊社モニター様よりご提供いただいたもの・筆者の撮影画像となります。
※テキスト・画像の無断転載・引用はご遠慮ください。
※この記事はフリュー株式会社の総意ではございません。
※アンケートで頂いたコメントを使用させて頂いておりますので、商品・サービス等の名称が正式名称ではない場合がございます。ご了承ください。
※グラフでは可読性を加味して小数点以下を四捨五入する事があります。

執筆:小林 夏子
フリュー株式会社 ガールズ総合研究所所属
中高生向けメディアの編集長を経て、毎日触れ合ってきたガールズの感覚や気持ちをオトナにわかりやすく発信するため、調査・執筆活動を行っています。