生成AIを月1回以上使用する人は55.9%
まず始めに、生成AIを使用する頻度について伺いました。
「現在AIサービスをどれくらいの頻度で利用していますか?」と質問したところ「まったく使っていない」と回答した人が28.2%で最も多いという結果になりました。
とは言え「ほぼ毎日使っている」「週に数回使っている」「月に数回使っている」と回答した人を合計すると55.9%となり、半数以上の方が「月に1回以上生成AIを使用している」ことがわかりました。
高校生の利用頻度が高い傾向
利用頻度について「高校生・高専生」「大学生」「社会人」という職業別に見ると「ほぼ毎日使っている」人は15%〜18%の間に収まり大きな差はありません。
しかし「週に数回使っている」人は高校生・高専生が46.2%、大学生は27.3%、社会人が19.3%となり、高校生ほど高い割合となることがわかりました。また「月に数回使っている」と回答した人も同様に、高校生>大学生>社会人の順となりました。
生まれた時からインターネットやデジタル機器が身近だった若年層ほど、AIを日常的に使用することに抵抗がないのかもしれません。
ChatGPTの利用率が57.1%と圧倒的に高い
次に、生成AIを「まったく使っていない」人を除いた136名に、利用している生成AIの種類について伺いました。
その結果、「ChatGPT」が群を抜いて多く57.1%でした。次いで多い「Gemini」は16.5%で、1位と2位の間に40%以上差がある結果に。「ChatGPT」は「チャッピー」という愛称で親しまれていることも知られていますが、生成AIを使い始める入り口のような存在なのかもしれません。
「ChatGPT」「Gemini」「Microsoft Copilot」の利用率を職業別に見ると、「Gemini」に関しては多少の世代差があることがわかりました。高校生は23.1%、大学生は31.8%、社会人は12.5%と、大学生の利用率がやや高めです。
利用目的は学生が「勉強・課題」、社会人が「情報収集・暇つぶし」
半数以上の人が日常的に生成AIを利用していることがわかりましたが、どのような目的で使用しているのでしょうか?
「AIを主にどのような目的で利用していますか?」と聞いたところ「勉強・課題」に使用する割合が高校生で69.2%、大学生で59.1%と高い結果になりました。
また「仕事・作業効率化」という項目においても、高校生が26.9%だったのに対し、社会人は21.6%と高校生のほうが生成AIを活用している結果に。
また大学生は「文章構成・構成」「アイデア出し」に使用している割合が他の世代よりも高く、レポート作成に生成AIを活用していることが推測されます。
社会人は「情報収集・検索」「暇つぶし・会話相手」に使用する割合が他の世代よりも多く、仕事や勉強よりも趣味に近い形で使用していることがうかがえました。
続いて「普段のAIの使い方を、具体的に教えてください」と自由入力で回答いただいた内容を、職業別にまとめた結果をご紹介します。
高校生
・ChatGPTを悩み相談で使っている(15~19歳・高校生・高専生)
・学校のレポートをまとめるのを手伝ってもらってる。(15~19歳・高校生・高専生)
・わからない問題があったらすぐに聞いてます(15~19歳・高校生・高専生)
・分からない問題の解説(15~19歳・高校生・高専生)
・勉強で分からないところをGeminiにきく(15~19歳・高校生・高専生)
・勉強で分からなかったところを聞いています(15~19歳・高校生・高専生)
大学生
・学校の課題の推敲や修正案をだしてもらう(15~19歳・大学生)
・分からない課題を教えてもらう(15~19歳・大学生)
・公式の理論を確認 プログラミングや作文、調べものなどの課題で分からない部分だけを質問したりなど geminiは検索結果に表示されるので意図して使っているわけではない(15~19歳・大学生)
・恋愛相談すればするほど自分の適性を理解してくれて精度が高くなるのでとても良い‼︎(15~19歳・大学生)
社会人
・メールの文章を書いて誤字脱字チェックに使っています(20~24歳・社会人)
・旅行のプランとかを複数出してもらって自分でカスタマイズする(20~24歳・社会人)
・風邪症状が出た時や、料理のアイディアを貰う時などに使っています。(25~29歳・社会人)
・SNSで見かけた服の特定などに使ってます(25~29歳・社会人)
・愚痴を聞いてもらったり、自分が考えたテーマで小説を作ってもらったり、暇つぶしに利用しています。(25~29歳・社会人)
高校生は「勉強でわからないところがあったら生成AIに聞く」という回答が多く、大学生でもその傾向は変わりませんが「課題の推敲や修正案の提示」や「調べものなどの課題で分からない部分だけ質問」など、一歩進んだ使い方も目立ちました。
社会人になると「旅行プランの提案」や「SNSで見かけた服の特定」「自分の考えたテーマで小説を作ってもらう」など、趣味や暇つぶしに関するさまざまな場面で生成AIを活用している回答が多く集まりました。
利用きっかけ1位は「なんとなく興味があった」
気づけば生活に溶け込んでいた生成AIですが、使い始めたきっかけはどういったものだったのでしょうか。
「AIを使い始めたきっかけはなんですか?」と聞いたところ、「なんとなく興味があった」と答えた人が最多の36.1%。インターネットに繋がれば無料で簡単に始められることもあり、世代問わず、生成AIへの興味から何気なく始めた人が多いことがわかります。
次いで多いのが「SNSやネットから」で24.3%。特に高校生は44.0%と高い割合でした。
興味深いのが「学校・授業で知った」と回答した割合が、高校生では4.0%なのに対し、大学生は31.8%と非常に多いことです。
高校と違い、大学では単位取得や卒業の要件としてレポートや論文の提出が義務づけられることが多く、生成AIが普及し始めたころから「レポートや論文の執筆までを生成AIに任せてしまう」学生が増えるのではないかと危惧されていたように思います。そういった懸念から、早い段階で大学側から生成AIに関する指導・レクチャーが行われ、そのことによって生成AIを知った学生が多いのではないか、と推測されます。
指導・レクチャーを受けた経験のある学生は3割以上
生成AIを「学校・授業で知った」という大学生が3割を越えることがわかりましたが、実際に学校や職場で生成AIの使い方について指導・レクチャーを受けたことがある人はどれくらいいるのでしょうか。
「学校や職場でAIの使い方について、指導やレクチャーを受けたことはありますか?」と聞いたところ「ある」と回答した割合が高校生は30.8%、大学生は36.4%でした。
「大学生の31.8%が学校・授業で知った」という前の設問への回答を裏付ける結果となりましたが、意外にも高校生も3割以上の方が指導やレクチャーを受けていました。大学生は学校での指導が生成AIを知るきっかけとなった人が多かったですが、高校生は指導を受けるよりも先に生成AIを知っていて、使い始めていた人が多いということでしょう。
また、社会人では指導やレクチャーを受けた方は6.8%と低い結果になりました。
指導内容は「個人情報」や「誤情報への注意」など
具体的な指導・レクチャーを受けた方に対し「どんな指導を受けたのか」を自由入力でお答えいただいた結果をご紹介します。
個人情報・権利への注意
・個人情報を載せないなどの注意点(15~19歳・大学生)
・高校・大学で法に触れることがあるから人権や著作権には注意しろと言われた(15~19歳・大学生)
・会社でaiに相談することはいいけど会社の顧客情報などを入力しないようにと説明があった(20~24歳・社会人)
誤情報への注意
・授業で、AIの情報はすべて正しいわけではないと説明があった(15~19歳・高校生・高専生)
・誤情報に気をつけましょうとかだと思います!(20~24歳・大学生)
利用シーンの限定・使い過ぎに注意
・AIを使っていい場面とそうでない場面を学んだ(15~19歳・大学生)
・あまり使いすぎないこと(15~19歳・高校生・高専生)
・課題でAIを使っての作成はしないでくださいという指示があった(20~24歳・大学生)
利用方法の紹介
・高校でchatGPTを紹介される授業があった(15~19歳・高校生・高専生)
・職場で、AIを活用した業務効率化の紹介があった。(25~29歳・社会人)
指導・レクチャーされた内容としては「個人情報を入力しない」「AIの情報がすべて正しいわけではない」といった注意点のほか「課題でAIを使っての作成はしないこと」など、利用シーンに関する指導があったと回答する方も目立ちました。
また「サービスの使い方」や「AIを活用した業務効率化の紹介」という回答もありましたが、現時点では「活用方法の紹介」よりも「注意点に関する指導」に重きを置いている教育機関・企業が多い印象でした。
AIに対する周囲との考え方の相違は、社会人よりも学生の方が感じている
「AIに対して、友人や家族、学校の先生などと考え方の違いを感じたことはありますか?」という質問に対し、違いがあると回答した割合は学生は多く、社会人は少ない様子がうかがえ、前問と同じことがわかりました。
学生は学校で生成AIについて指導やレクチャーを受けることが多いため、先生や友人同士での考え方の違いを感じる場面が社会人よりも多いのかもしれません。
「考え方の違いを感じたことがある」と回答した方に、どのような違いを感じたかなどのご経験を自由入力でお答えいただいた内容を以下にご紹介します。
・私はAIに頼りすぎたくないけど、学校でもたくさん活用することに驚きを感じる(15~19歳・高校生・高専生)
・自分たちは顔写真を送ったりしているが、親は個人情報にうるさい(15~19歳・高校生・高専生)
・先生の中でも賛成派と反対派がいる(15~19歳・大学生)
・私は怖いと感じるけど、周りは特にそうは感じないらしい(20~24歳・社会人)
・周囲は便利だからと何でも頼っているが、個人的には思考力が鈍ると思う(20~24歳・社会人)
・私自身はあまりAIに頼るのは好きではないが、周囲の人や姉など身近な人は結構AIに頼っていて、課金するくらいハマっているらしくて少し不思議だなと思った。(20~24歳・その他)
課金したことがない人が85.3%。無料で利用できる範囲で利用している人が多数
最後に生成AIに対する課金経験の有無について伺いました。
個人的な利用でも職場や学校での利用でも課金したことがない人が85.3%と、多数を占める結果となりました。
また、課金経験のある人の中では「個人的な利用で現在課金している」と回答した人が最多の7.1%でした。
現時点では課金経験のある方は少数ですが、業務でのAI活用が進めば、企業単位で課金するケースも増えていくのではないかと思われます。
また、無料で利用可能なサービスの範囲が日々変化していることもあり「もっと便利に使いたい」という思いから個人的な課金を検討する人が増える可能性もあるでしょう。今回の調査では使用する方が少なかった「画像生成・デザイン」などの機能を日常的に使いこなす方も増えていくかもしれません。
勉強や課題、業務効率化、趣味の充実や暇つぶしなどさまざまな場面で活用され始めている生成AI。今後、女性の生活や仕事、さまざまな楽しみの中でどのような役割を担っていくことになるのか、注視していきたいと思います。
※可読性を加味し小数点以下を四捨五入することがあります。
※複数回答の設問については、各項目の割合を合計すると100%を超える場合があります。また、上位の項目のみ掲載する場合、割合の合計が100%に満たない場合があります。
※一部、固有名詞や表現につきましては回答いただいた表記のままご紹介させていただいております。正式名称とは異なる場合もありますがご了承ください。
調査概要
AIツールついてのアンケート
調査対象者:10代~50代の女性170名
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2026年4月21日(火)~5月5日(火)
執筆:望月直
2000年生まれ。美大付属中高・美大を卒業し、トレンドやアートカルチャーに興味を持つ。自身もZ世代である強みを活かし、若年女性の価値観に迫る。現在はフリーランスのグラフィックデザイナー・ライターとして活動中。










