身だしなみやヘアスタイルへの意識が高まる中で、「前髪が崩れること」にストレスを感じる人は少なくありません。特に顔の印象を大きく左右する前髪は、わずかな乱れでも気分や自信に影響を与えることから、重要なヘアポイントとなっています。
若年女性の半分が、前髪の崩れに対して「非常にストレスを感じる」
前髪は第一印象や自己イメージに大きな影響を与えるため、その状態を維持することへの意識は高いように感じます。しかし、気候条件や生活環境によって前髪は崩れやすく、多くの女性にとって日常的な課題となっていることが伺えます。
近年では、前髪用マスカラの需要が増え、さまざまなメーカーから販売されるようになり、若年女性の注目も集めているようです。
若年女性の2人に1人が「前髪用マスカラ」を使用
現在、前髪用マスカラは、若年女性の2人に1人が使用したことがある定番のヘアスタイリングアイテムとして定着しています。外出先でも簡単にお直しができる利便性から、需要が高まっているのかもしれません。このSNS時代に彼女たちが気にするのは、ミリ単位での前髪スタイリング。それを叶えられるのが前髪用マスカラとなっているのです。
そもそも、前髪用マスカラはどのタイミングで使用されているのでしょうか。
朝、前髪崩れを防ぐために使用アイテム第1位はヘアスプレー(44.2%)
前髪崩れを防ぐために販売されているアイテムは様々です。定番のヘアスプレーやヘアオイル、そして前髪用マスカラやヘアスティックまで。その中でも圧倒的な支持を得ているのはヘアスプレー(44.2%)という結果になりました。次いでヘアオイル(37.0%)さらに前髪用マスカラ(21.5%)と続きます。また、自社インタビューにて10~20代女性の声も聞くことができました。
・朝はストレートアイロンで前髪を整えたら仕上げにヘアスプレーを振りかけます。かけては乾かして、かけては乾かしてを2~3回くらい繰り返します(Aちゃん・20代)
・前髪命なのでアイテム必須です。前髪作るの失敗したら学校行けないって思うくらいには朝絶対にガチガチで固めてます。私は TRIE(トリエ)っていうスプレーを使っていて、すごくいい匂いなので大好きです。(Bちゃん・10代)
・ VO5っていうスプレーを使ってます。バスケの試合の時は全体的に使うんですけど、ディズニーとかお出かけでは前髪だけとか、崩れやすい・崩れにくい環境によって使い方を分けているような感じです。(Cちゃん・10代)
・朝、髪の毛整えるときはまずストレートアイロンを使ってます!とにかくアイロンでまっすぐにするように頑張ってて、そのあとにヘアオイルでまとめる感じです。スプレーは苦手で、基本的にはヘアオイルだけで頑張ってスタイリングしてます。(Dちゃん・10代)
前髪の状態をお直しするために使用するアイテム第1位は前髪用マスカラ(22.8%)
また、前髪を重視する若年女性は外出先でのお直しが必須。前髪の状態を直すために使用しているアイテムをアンケートしたところ、1位となったのは前髪用マスカラ(22.8%)でした。続いて、ヘアスプレー(21.1%)、ヘアスティック(20.8%)という結果に。外出先でお直しすることが多いと考えられるため、比較的コンパクトでポーチに入るサイズ感のアイテムが好まれているように感じます。
自社インタビューでのリアルな声は以下です。
・マトメージュの前髪用マスカラを持っています。前髪だけじゃなくて、アホ毛にも使ってます。(Eちゃん・10代)
・前髪用マスカラは毎日ポーチに入れて持ち歩いてます。元々お母さんが持ってて、それを使ったらめちゃめちゃよかったんですよね。なので同じものを買ってもらいました(Fちゃん・10代)
・朝がちがちに前髪固めるのであんまり出番はないんですけど、持ってます。前髪用のマスカラ。天気が悪い日とか、体育の後とか、気になったら休み時間にトイレで直してます(Gちゃん・10代)
前髪を整える際に使うヘアアイテムは1人あたり平均2.09個
ヘアオイルやヘアスプレー等、前髪を整えるにあたって、複数アイテムを使用する女性が多いようです。今回の調査では、前髪を整える際に使用しているヘアアイテムの個数をヒアリングしてみたところ、1人あたり平均2.09個使用していることが分かりました。(対象:10代~20代女性298名)
1つだけではなく、併用することで納得のいく前髪を作ることができるようです。
前髪直しの必須アイテムに必ず持ち歩く「前髪用マスカラ」
自社インタビューで回答してくれた女子高校生2人に、実際に持ち歩いているという前髪直し用のアイテムを見せてもらいました。
~Hちゃんの前髪直しの必須アイテム~
ここで驚いたのが、ビューラーです。基本的に、ビューラーはまつげを上げるためのコスメですが、このビューラーはどう使うのかヒアリングすると、「前髪をくるんとさせるために使います!」との回答が。また、パウダーに関しても、もともとは顔用のパウダーアイテムですが、前髪が湿気でウェットになった際につけるアイテムとして幅広い世代に愛されているアイテムです。
~Iちゃんの前髪直しの必須アイテム~
携帯用のヘアアイロンを欠かさず持ち歩くというIちゃん。前髪用マスカラも必須とのことで、やはり若年女性にとって、なくてはならないアイテムといってもよさそうです。
前髪用マスカラの魅力①コンパクトサイズで持ち歩きやすい
お直しアイテムのアンケート結果からも分かるように、持ち歩きしやすいという理由も愛されている理由のひとつとなっています。自社インタビューでも同じような声を聞くことができました。
・持ち物を少なくしたいのでこのサイズ感が助かってます。(Jちゃん・10代)
・コスメを入れる持ち歩きポーチの中に入るので、前髪用マスカラは学校に行くときも休日出かけるときも必ず持ち歩いています。(Kちゃん・10代)
今、若年層では荷物をなるべくコンパクトにし、小さいバッグを持ち歩く傾向にあることからも、極力荷物を少なくしたいという気持ちがあるのだと思われます。少し前髪を手直しするためにトイレに行く際も、ポケットに入れられるため、気軽に持ち歩けるのがポイントです。手軽なサイズな上に重さも気にならないアイテムだからこそ、常に持ち歩けるマストアイテムとなっているのかもしれませんね。
前髪用マスカラの魅力②コスパがよく、身近にあるドラッグストアや100円均一での購入が可能
前髪用マスカラは1,000円前後での購入ができることから、コスパがいいとされています。気軽に手に入れられるのも多くの女性が使用している理由のひとつと言えそうです。
・マトメージュの前髪用マスカラはずっと使ってます。1,300円くらいで買えるし、何より香りが大好きで使うたびに気持ちが落ち着くんですよね。(Lちゃん・20代)
・ Dianeとケープの前髪用マスカラを使ってます。気分によって使い分けてるだけで、特に理由はないんですけど、ない生活は考えられないです。(Mちゃん・10代)
・前髪用マスカラ、愛用してるんですけど本当にこだわりがないので、100均で買ったものを使ってます。安すぎて心配と思われがちなんですけど、全然問題なく使えてます。(Nちゃん・10代)
安さと身近にあるお店で販売していることは、何よりの強みだといえそうです。特に、10代女性はお小遣いやアルバイトでの収入も限られていることから、使用できる金額が一定であると考えられます。また、行動範囲も社会人と比較して狭い傾向にあると思われることから、安さと身近が兼ね備えられている前髪用マスカラに魅力を感じられるのではないでしょうか。
前髪用マスカラの魅力③いつでも「可愛い」をキープできる保険的な存在
SNS時代を生きる令和の若年女性は、常に「見られている」といった感覚が備わっているように感じます。というのも、ふとした瞬間に友人と写真を撮ったり、SNS用動画を撮ったりと、いつ撮られても可愛くいられるような状態を維持することに重きを置いているように思うのです。
メイクや髪型も、朝はきれいに整ったとしても、移動をしたり、汗をかいたり、ある程度時間が経つにつれて崩れてくることが大半です。その崩れをよしとしないのがSNS時代を生きる令和の若年女性だと筆者は感じ取っています。なるべく崩れないように対策をしたり、崩れたとしても気軽に直したり。そのためのアイテムが前髪用マスカラなのではないでしょうか。
若年女性にとって前髪用マスカラは必需品でもあり、お守りでもある
今回の調査から見えてきたのは、若年女性にとって前髪は「整えるもの」ということだけではなく、「可愛い自分でいるために欠かせないもの」になっているということです。
朝に時間をかけて作った前髪を、外出先でも何度もチェックして、少しでも気になればすぐにお直しする。そんな日々の小さなこだわりを支えているのが、前髪用マスカラをはじめとしたスタイリングアイテムなのかもしれません。いつ写真を撮られても、誰かに会っても、自分が納得できる「可愛い」でいたい。前髪への強いこだわりの背景には、そんな令和の若年女性ならではの美意識があるように感じられます。
※「 TRIE(トリエ)」は、タカラベルモント株式会社の登録商標です。
※「VO5」は、サンスター株式会社の登録商標です。
※「マトメージュ」は株式会社ウテナの登録商標です。
※「 Diane 」は株式会社ネイチャーラボの登録商標です。
※「ケープ」は花王株式会社の登録商標です。
調査概要
調査対象 :10~20代女性312名(インターネット調査298名、対面インタビュー14名)
調査方法 :インターネット調査 、対面インタビュー
調査期間 :2026年6月
※本文中の数値はすべて少数点第2位で四捨五入しています。
執筆:mimi
フリュー株式会社 ガールズ総合研究所所属
ティーン向けWebメディアでのライターを経験。 現在SNSマーケターとして活動しながら、ガールズのリアルを「大人」にも分かりやすく発信するため執筆活動も行なっています。







