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*2021年夏 自社調べ

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Z世代女子が「好きなエコ」「嫌いなエコ」から考える、新しいエコのカタチ

フリュー株式会社ガールズ総合研究所と株式会社CURIO SCHOOLがタッグを組み、より的確に、よりリアルなガールズ実態を捉えるために1年間限定で立ち上げた、Z世代女子が自分たちの価値観やトレンドを探る「エンタメ部」。

第2弾となる今回は『ぶっちゃけ“エコ”ってどう?私たちが考える新しいエコのカタチ』というテーマに取り組んだ、高校1年生~大学3年生女子6名の“部員”調査結果と座談会の様子から、彼女たちがどのような判断軸で既存のエコ活動を捉えているのか、彼女たちが考える「新しいエコ」とは何かを探ります。

※参加部員の名前は仮名です。

1. Z世代女子のエコ意識に対する2つの背景

まず、彼女たちが“エコ”について学び、意識するようになったきっかけを聞いたところ、2つの背景が分かりました。それぞれご紹介します。

背景①:学校教育

授業でSDGsやサステナビリティの概念を学びました。(Mさん)
学校のイベントで地球環境について考える視察ツアーがありました。(Sさん)

背景②:実体験

明らかに前より暑くなっているように感じ、地球環境悪化を意識しました。(Iさん)
修学旅行先で熊が出るかもしれないといわれて、環境の変化を身近に感じました。(Yさん)

2. Z世代女子の「好きなエコ」「嫌いなエコ」事例から探る、エコ活動に対する3つの評価軸

次に、彼女たちが既存のエコ活動についてどのように感じているのかを探るため、彼女達自身の「好きなエコ」「嫌いなエコ」事例を集めてもらいました。その事例(一部抜粋)をご紹介します。

好きなエコ:

大手ECの包装で使われている紙テープ(Kさん)

紙テープは開けやすくてユーザーフレンドリーなので好きです。

航空機の電子チケット(Kさん)

チケット忘れが減るし、スマホを開くたびにワクワクできるので好きです。

歯磨き粉チューブを絞って最後まで使い切れるアイテム(Yさん)

Tiktokで見つけたんですけど、エコとか関係なく普通に楽しそうだし、「最後まで使いたいな」という日常のモヤモヤを解決できるのがいいと思います。

コスメショップの容器返却による割引やアイテム交換(Mさん)

容器を返すだけで安くなったりフェイスマスクがもらえるのでいいことしかありません。

リサイクルショップ,フリマアプリ(Sさん)

安く簡単に素敵なものと出会えるので好きです。

部屋着にしている昔のジャージ(Iさん)

楽な格好なのでずっと部屋着にしているだけなんですけど、よく考えたらこれもエコの一つだなと思いました。

嫌いなエコ:

おしゃれなカフェでグラスなしで提供される瓶のミネラルウォーター(Kさん)

折角おしゃれな場所に来たのに直飲みというおしゃれじゃない体験をさせられるのでテンションが下がります。

ブランドのショッパー削減,有料化(Wさん)

せっかく高くてかわいいものを買ったからかわいい袋に入れて持ち歩きたいのに、ショッパーをつけてくれない商品があって信じられないです。有料の物も、紙製が多いのでただ単にコストカットしているだけのように感じます。

座談会の始めにこれらの事例を互いに共有した後、エコに対する好き嫌いの評価軸を議論してもらったところ、「3つの評価軸」が浮き彫りになりました。それぞれの軸を実際の発言と併せてご紹介します。

評価軸①自分にメリットがあるかどうか:行動の対価として金銭的・機能的メリットを明確に感じられることが重要

リサイクルショップ等の事例から、「結局人間は自分勝手だから、自分が損をする行動はしたくない」という分析がなされました。

・Sさん:みんなの話を聞くと私も含めて結構人間って自分勝手だなって思って。人間の本質的な「できる限り損をしたくない」っていう思いを汲み取らないと積極的に取り組めないんだろうなと思いました。

・Mさん:確かにうちのお母さんも、シャンプーとか詰め替えパックの方がエコなのはわかっているけど、セールとかで容器付きの方が安ければそっちを買っちゃうって言っていました。

・Yさん:逆に再生紙のトイレットペーパーとかは実際どれだけエコなのかは知らないけど安いから普通に買っちゃいますもんね。

評価軸②楽かどうか:日常の中で手間をかけずに続けられることが重要

紙テープ等の事例から、「やっぱり面倒なことは続かないし、自分が快適かどうかが重要」という軸が判明しました。

・Iさん:確かにECから直送される段ボールの紙テープって簡単に開けられるからいいですよね。やっぱり面倒なことは続け辛いのかなぁ。

・Kさん:それでいうと私が普段使ってる水筒は細長いタイプで、洗うときには普通の四角のスポンジじゃなくて、長くて先っちょに色々ついてるやつでゴシゴシしなきゃいけなくて毎回めんどくさいなと思っています。

・Iさん:そういえば私も家に水筒はあるけど、いろいろ面倒でペットボトルを買っちゃうことが多いです。結局日常の行動は楽なものじゃないと続かないですね。

評価軸③かわいいかどうか:おしゃれに弊害を与えないことが重要

ブランドショッパー等の事例から、彼女たちはかわいい物事であれば自然とエコ活動を続けられる一方で、おしゃれに弊害を与えるようなダサい物事への抵抗感が大きいことが明確になりました。

・Yさん:アニメ好きの友達は推し活グッズを大量に持ち歩くとき、大きい鞄だとダサいっていう考えらしくて、ハイブランドの紙袋を使っているみたいです。本人は別にエコを意識してないんですけど、結局エコ活動になっていますよね。

・Mさん: そういえば私も最近流行りのちっちゃいバッグよく使うんですけど、やっぱ買い物先でもらうビニール袋はファッション的に合わずにちょっとダサいなって思っちゃう時があって。そういう時用に服装にあったエコバッグとかを結構持ってったりしますね。

・Iさん:確かにかわいさ大事ですよね。スタバでフラペチーノとかもタンブラーに入れてもらえるんですけど、透明カップの方がかわいく写真を撮れるのでいつもそっちで頼んじゃいます。

3. Z世代女子が考える新しいエコのカタチ

座談会の後半では、彼女たちが自然と続けられる「新しいエコのカタチ」について議論が深まりました。その入り口となったのは、既存のエコ活動の多くが以下の3つに分類されるという気づきでした。

・一人でエコだけに取り組む:ごみの分別や節電節水
・一人でエコだけでないことをする:割引サービスや古着活用
・みんなでエコだけに取り組む:ゴミ拾い活動

この中で欠けているのは「みんなでエコだけでないことをする」要素です。その象徴的な事例として部員から挙がったのが「ペットボトルキャップアート」です。分別を目的としているものの、参加者が一体となって楽しめるという「エコだから」以外の理由で取り組める点が彼女たちの強い関心を集めました。

これらの話を踏まえて、「みんなで一緒に楽しんでいただけなのに、実はエコに繋がっていた」という取組形式が、最も自然に継続できそうな「新しいエコのカタチ」だという結論に座談会メンバーのなかで至りました。

「エコのために我慢する」のではなく、「楽しい体験の結果がエコだった」。この順序の転換こそが、Z世代を巻き込む鍵になるのではないでしょうか。

今回のエンタメ部レポート第2弾ではZ世代女子が既存のエコに対する評価軸を掘り下げながら「新しいエコのカタチ」を探りました。この活動の中で部員である彼女たち自身にも気づきがあったようです。最後にそれらの一部をご紹介します。

・今回の活動を通して「これって本当にエコなのかな?」「どうすればエコに取り組めるだろう?」を深く考えることができてとてもよかったです。
・今までエコといえば学校の授業のように真面目な場所でしか学ばなかったのですが、今回同世代とカジュアルに話し合えたことが、とても楽しかったです。今回の様に柔らかい雰囲気で「エコ」を考えるとワクワクできるアイデアがたくさん出てきそうだと思いました。
・ワクワクするエコって意外とすぐそばにありそうだなと思いました。環境効果だけじゃなくて、人がどう関わってくるのかっていうインタラクションから考えたら、いいエコが生まれるのかなと思います。

Z世代女子の声を集めるだけでなく、彼女達自身の学びや気づきに繋がっている「エンタメ部」の活動、次回もぜひお楽しみに!
(内田 嵩/西山 恵太)

2050年のカーボンニュートラル、経済循環(サーキュラーエコノミー)の達成に向けて、行政や企業はもちろん、生活者ひとり一人の意識改善も必要です。

今回はエコをテーマに、とくに3Rに関した発言が多く出ましたが、廃棄物を出さない経済システムにおいても「楽しめる」という要素があることによって、積極的かつ無意識に継続しやすい仕組みとなると考えます。

環境活動にエンターテイメントを掛け合わせることは、めぐりめぐって環境と経済をみんなで変えるアクションとなるのかもしれません。
(林 佑樹)

調査概要

調査案件 :環境活動に関する調査
調査対象者:CURIO会員(6名)
調査方法 :グループインタビュー
調査時期 :2025年11月

調査企画者:エンタメ部事務局/調査企画・執筆

・内田 嵩/西山 恵太(株式会社CURIO SCHOOL)
・林 佑樹(フリュー株式会社)