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スマホ決済を使う女子高生の66%が2種類以上を使い分け。「とりあえず使ってみる」から次の段階へ

2021年10月08日

新型コロナウイルス感染防止の観点から、スマートフォン決済をはじめとした非接触型のキャッシュレス決済の注目度が高まっています。
2020年に行った、女子高校生におけるスマートフォン決済の利用状況や利用意向に関する調査を2021年も引き続いて実施し、各種決済の利用状況や利用意向の比較を行うことで、今後のスマートフォン決済の情勢変化や傾向を読み解きます。

近年ますます勢いを増しているスマートフォン決済。「PayPay」や「LINE Pay」など、大手企業が大幅なキャッシュバックキャンペーンを行ったことによって認知度が急上昇し、ユーザーを増やしてきました。2020年度の調査で「スマホ決済の利用経験がある女子高生が36.6%」と、その波は女子高生にも広がっていることがわかりました。
前回の調査から1年が経過し、2020年から2021年にかけては新型コロナウイルス感染症防止の観点から非接触型のキャッシュレス決済であるスマートフォン決済への注目度もいっそう高まっています。
女子高生におけるスマートフォン決済の利用状況にも影響はあったのでしょうか。最新の動向を探るため、2020年と同様の調査を行い、結果を比較しました。

現金を始め多くの決済方法の利用率が大きく減少する中、スマホ決済は昨年と同水準に留まる

過去1年間で利用した決済手段の経験を比較すると、昨年首位であった現金の使用率が昨年と比較して98.8%→91.0%と減少しています。
「キャッシュレス決済」に分類される決済手段についても、クレジットカード(親名義・家族カード)・デビットカード・カード型の電子マネーの利用率は減少しており、特にカード型の電子マネーは50.3%→30.3%と大きく減少しました。
本調査では通信販売やネット上での利用は含まず、実店舗での利用のみを対象としているため、コロナ禍でコンビニなど身近な店舗以外で買い物をする機会が減ったことで、全体的に数値が低くなっている傾向が見られました。しかし、そんな中でもスマートフォン決済の利用率は36.6%→36.1%と2020年と同水準に留まっており、若年女性にとって「選ばれる決済手段」となっていることが推測されます。

PayPayの利用率20%以上の増加

各種スマートフォン決済の利用経験について比較すると、前年に比べて全体的に利用経験率が増加していることが分かります。特に「PayPay」(50.8→72.7%)、「ファミペイ」(5.1%→15.9%)の大幅な利用率増加が見られました。ファミペイでは2021年1月以降に実施された、大規模な還元キャンペーンが功を奏したと考えられます。

スマホ決済利用経験者の6割が2種類以上のサービスを使いこなす

利用しているスマホ決済サービスの数については、2020年は「1種類」と回答した人が54.2%で最多でしたが、2021年は「2種類」が43.2%で最多となりました。2種類以上を利用している割合も45.8%→66.0%と増えています。
スマホ決済全体の利用率は(36.6%→36.1%)で昨年とほぼ変わらないものの、複数の決済サービスを使いこなす人が増えていることが分かりました。

スマートフォン決済非利用者の38%は1年以内の利用意向あり

スマホ決済を利用していない人の今後の利用意向を昨年と比較すると「時期は未定だがいつかは利用したい」と答えた人の比率が57.9%→46.0%と低くなり、「半年以内に利用したい(6.6→18.0%)」「利用予定はない(7.9%→16.0%)」と答えた人の比率が上昇しています。

スマホ決済の認知度が高まり「よくわからないからまだ使わなくていい」という層が減り「自分に必要か不要か」が明確になった人が多いのではないでしょうか。

お得感、利便性への興味が多数

スマホ決済非利用者に対して興味を持っている理由を聞いたところ

・ポイントがたまると聞いたから。便利そうだから(すぐ利用したい・15歳・栃木県)
・携帯一つあれば簡単に買い物ができるから(すぐ利用したい・17歳・東京都)
・周りのみんなが使っているし楽そうだから(1年以内に利用したい・15歳・長野県)
・現金を持たなくていいのは楽だと思うから(時期は未定だけど将来的にはいつか利用したい・17歳・山梨県)
・財布から現金を出したり、お釣りを受け取ったりする手間がないから。ポイントなども効率的に貯まりそう(時期は未定だけど将来的にはいつか利用したい・17歳・長野県)
・家族が使っていて便利そうだと思う(興味はあるが、利用の予定はない・17歳・神奈川県)

などの回答が集まりました。

ポイント還元やキャンペーンなどを認知していて、「お得になりそうだから導入してみようかな」という利用意向を持っている層が一定数いることがわかりました。昨年は「登録が面倒」「仕組みがよくわからない」という答えが目立ちましたが、今回の調査ではそういった不安を「利用しない理由」としてあげる人はほぼ見られませんでした。

「とりあえず使ってみる」から「よりお得なサービスを選んで使う」段階へ

2020年の調査と比較し、スマホ決済の利用割合が極端に大きくなったということはなかったものの、現金やその他の決済サービスの利用率が軒並み大きく下がった中で昨年とほぼ変わらない利用率をキープしており、若年女性に定着しつつあることがわかりました。周囲に利用している人が増えたことでスマホ決済に関する理解が進み、利用や導入に対して「不安」を感じている人は少なくなったと言えそうです。
2020年と比較し、1人で2種類以上のスマホ決済サービスを使いこなす人が増えたことから、利用シーンによってよりお得な決済方法を選ぶなど「とりあえず使ってみる」から「よりお得なサービスを選んで使いこなす」段階に入りつつあると言え、今後もその傾向は強まっていくでしょう。若年女性の利用が多い店舗やサービス上で、ポイント還元などお得なキャンペーンが展開されることがあれば、さらにシェアを伸ばすサービスが出てくることもありそうです。

調査概要

調査対象者:15~24歳の女性
調査方法 :インターネットリサーチ
調査時期 :2021年4月21日(水)~4月25日(日)