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スマホ決済の利用経験がある女子高生は36.6%。広まるキャッシュレス化の波、スマホ世代の本音

2020年09月23日

現在の女子高校生は、小学生のころから自分専用のスマートフォンを持つことも珍しくなかった「スマホ世代」です。
そんな「スマホ世代」の彼女たちに、スマートフォン決済をはじめとしたキャッシュレス決済はどのように受け止められているのでしょうか。女子高校生における各種決済利用状況やスマートフォン決済の利用意向から、今後のスマートフォン決済の広がりを把握するための調査を行いました。

スマートフォンやカードをかざすだけで簡単に支払いができる、キャッシュレス決済はここ数年で一気に身近なものになりました。紙幣や硬貨でやり取りするよりもスピーディーに決済ができる、銀行で現金をおろす必要がないなど、その利便性から、世界的にキャッシュレス化の波は広がりを見せています。
国内では、2019年10月1日の消費税率引き上げに伴ってキャッシュレス・ポイント還元事業が実施されたことも普及に繋がりました。スマホ決済の大手企業「paypay」は「100億円還元」などの大がかりなキャンペーンを行い、これまで馴染みの薄かったQRコード決済が、多くの人に認知されるきっかけとなりました。

また2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、現金の受け渡しが感染経路となることも、キャッシュレス化の波を加速させています。そんな中で、女子高校生の間では「キャッシュレス決済」はどのように受け止められているのか、調査を行いました。

スマートフォン決済は、女子高校生の36.6%が利用経験があり

女子高校生の中で、直近1年以内の決済手段が「現金」のみであったと回答した人の割合は全体の24.2%でした。また、残りの74.5%が、現金を含む複数の手段で決済をしたと回答しています。
決済手段の最多は「現金」で98.8%。そのあとをSuica、PASMOなどの「カード型の電子マネー」で50.3%、「スマートフォンの決済機能」の36.6%が続きます。

「カード型の電子マネー」を代表する、Suicaなどの「交通系ICカード」は、交通機関を利用するために使用を開始するケースが多いと予想できます。改札を通る時と同じ手順で支払いができる手軽さもあってか、「利用経験あり」と答えた人の数は現金に次いで第2位となっています。

それらに続く第3位がスマートフォン決済(36.6%)。
「現金(98.8%)」「カード型の電子マネー(50.3%)」の次に利用経験者が多く、カード型電子マネーとと同様に、スマートフォン決済が ”馴染みのある” 決済方法になりつつあることが感じられます。

利用経験のあるスマートフォン決済サービスは1種類が最多。「PayPay」が人気。

スマートフォン決済の中で利用経験のあるサービス数は、「1種類(54.2%)」が最も多く、次いで「2種類(25.4%)」、「3種類(15.3%)」の順。
実際に利用したことのあるサービスの最多は「PayPay」(50.8%)。「LINEPay」、「メルペイ」(35.6%)と続く結果となりました。

「PayPay」は2020年2月20日の時点で加盟店数が194万カ所以上となったことを発表しました。その加盟店の多さや、加盟店とタイアップを行い支払金額の30%ポイント還元するなど、お得なキャンペーンを実施したことが、女子高校生への認知拡大にも功を奏したのでしょう。
「LINEPay」は無料通話アプリ「LINE」と連携することにより、家族・友人間でのお金のやり取りをトーク上で手軽にできることが、スマホ世代に支持される理由と考えられます。

スマートフォン決済を利用していない人のうち約2割は「すぐ利用したい」。

過去1年間にスマートフォン決済を利用していない人の中で、75%はスマートフォン決済に「興味がある」と回答しました。
そのうち、「時期は未定だがいつか利用したい」との回答が最も多く43.1%、「すぐ利用したい」は19.2%でした。
全体の8割近くの人が興味があると回答したことから、スマートフォン決済への関心が高まっていることが分かります。
しかしそのうち「時期は未定」の回答が半数近くを占めていることからは、現状で満足している、もしくは不自由していないという傾向が見られます。

スマートフォン決済を「利用してみたい」理由は、現金と比較した際の利便性

・現金を盗まれる心配が無くなるから(半年以内に利用したい・17歳・東京都)

・大きい財布を持ち運ぶのが面倒だし、少ない荷物で出かけたいから(時期は未定だけど将来的にいつかは利用したい・17歳・東京都)

・バックの中身が減って楽になるから(すぐ利用したい・18歳・東京都)

・ポイント還元など、お得なサービスがあるから(時期は未定だけど将来的にいつかは利用したい・17歳・京都府)

「仕組み」「手続き」「登録」..…具体的な利用までに障壁

・現金じゃないと使いすぎてしまう気がするから(時期は未定だけど将来的にいつかは利用したい・17歳・愛知県)

・登録とかが面倒だから(時期は未定だけど将来的にいつかは利用したい・17歳・東京都)

・仕組みをよく理解していないから(興味はあるが利用の予定はない・17歳・京都府)

・結局現金の方が扱いやすい気がしているから(興味はあるが利用の予定はない・17歳・東京都)

全体的な「利用したい」意向、不安点の解消が鍵

利用するにあたって、手続きや登録に関する不安などの障壁もあるとは言え、全体的には「スマートフォン決済を今後利用してみたい」という意向を持つ人が多数と言えます。
利便性やお得度に魅力を感じる人が多く、新型コロナウイルス感染症防止の観点からも、今後いっそうの広がりを見せる可能性が高いでしょう。キャッシュレス決済提供事業者においては、手続き・登録などに不安を感じる若年層に対して利用までのフローをいかにわかりやすくできるかが、今後のユーザー獲得に大きく影響しそうです。
また、女子高校生をはじめとした若年女性をターゲットとした商品を販売する店舗などでは、若年層に受け入れられやすい決済方法を見極めて、導入することが、売上げアップの鍵となるのではないでしょうか。

調査概要

調査対象者:15~18歳の女子高校生
調査方法 :インターネットリサーチ(ガールズ総合研究所調査モニター対象)
調査時期 :2020年5月11日(月)~6月13日(土)