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*2021年夏 自社調べ

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緊急事態宣言下でも出かけたい場所は「ショッピングセンター」コロナ禍における若年女性の外出意識と外出先で感じる不安とは

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行から1年が経過し、2021年9月現在も複数の都道府県で緊急事態宣言が再発令される事態となっています。このような状況の中で10代~20代の女性が、休日や学校・仕事帰りにどのような場所に出掛けているのか。また外出先での感染症対策についてどのように感じているのか、調査を行いました。

2020年から続く、新型コロナウイルス感染症の流行から身を守るための対策として、日常生活においてもいくつもの大きな変化がありました。
学校では、大学を中心として「オンライン授業」の導入が進み、企業はテレワークを推奨され、外出の機会が減った方も多いでしょう。
また、飲食店の時短営業や酒類の提供規制等により、学校や仕事が終わった後に飲食店に立ち寄るという、これまで当たり前に行っていたことが制限される日々が続いています。
そういった状況の中で、10~20代女性どのような場所へ出かけ、外出先での感染症対策にどのような要望を抱いているのか。調査を行いました。

高校生は月に2~3回外出、大学生は月1回程度外出した人が最多

本調査は2021年の6月、東京都に3度目の緊急事態宣言が発令されている時期に行いました。

直近6ヶ月以内で友人などと遊びに出かけた頻度についてたずねたところ、高校生は月に2~3回程度外出するという回答が一番多くなりました。
2021年度は通常通り登校して授業を受けるケースが多くなったこともあってか、学校帰りなどの友人等との交流も増えたようです。
大学生については現在もオンライン授業がメインの大学が多いからか、外出頻度は月に1回程度と答えた人が最多となっており、年代別でも差が見られました。

外出先では、全体で最も多かったのはショッピングモール(65.5%)。その後は飲食店/居酒屋(53.5%)、ゲームセンター(37.4%)と続きます。
高校生に関してはゲームセンターが2位となり、飲食店よりもゲームセンターに出かけた人が多かった、という結果となりました。

ゲームセンターの感染対策に不安を持つ人が24.1%

出かけた先での感染対策に不安があったかどうかについて、「不安を感じた」「やや不安を感じた」と答えた人の割合をまとめました。なお、グラフについては「訪れた人が多かった場所」を上に配置しています。

訪れた人が最も多かった「ショッピングモール」については、不安を感じた人は13.5%でしたが、訪れた人では3位だったゲームセンターについて不安を感じた人は24.1%と、ショッピングモールより10pt以上高い結果となりました。
訪れた人の数でゲームセンターに次ぐ4位となっている「映画館」については、不安を感じた人の割合は7.0%とかなり低く、実際に出かけてみてゲームセンターの感染対策に安心感を持った人が多かったことが伺えます。

今以上に感染症対策をして欲しい場所は「飲食店・居酒屋」

出かけた先の感染症対策について「もっと感染対策を講じてほしい」と考える場所については飲食店・居酒屋(18.6%)と答えた人の割合が最も高く、ショッピングモール (16.8%)ゲームセンター(12.0%)、カラオケ(8.4%)、映画館(1.9%)と続きました。

飲食店に求める感染対策

・アクリル板を設置して欲しい他のグループと距離を空けてほしい(大学生・大学院生)

・席を立つ際の客側のマスク着用徹底(大学生・大学院生)

・アクリル板の設置。隣り合うテーブルの間だけではなく、一つのテーブルの中も一人ひとりの席ごとに区切ってほしい。(大学生・大学院生)

・席は別れているが、レジ周りに人が集まるので解消してほしい。(会社員)

・店員が注文を取りに来なくても注文ができるようにしてほしい。(会社員)

飲食店については、感染症対策を徹底していたとしても、食事をしながら会話をするというシチュエーションにより、飛沫感染等の不安はなかなか拭えないという結果になったようです。
実際に飲食店を利用した人からは「他の席との間隔を広く保つ」「各席にアクリル板の設置」といった感染対策が徹底されていない店舗があったことを不安視する声もありました。

ゲームセンターに求める感染対策

・スタッフを増やし、手が触れた場所を除菌する対策が必要だと感じた。(パート・アルバイト)

・換気をもっとして欲しい(大学生・大学院生))

・接触する場所が多いので、アルコール消毒以外にもカバーをかけるなどの対策をしてほしい(無職)

・プリクラとかは落書きでペンを持つため、機械の側に除菌シートとかを設置すべきだと思う(大学生・大学院生)

・ゲームの操作ボタンやタッチパネル、メダルなど不特定多数が触る可能性がある物の近くにウェットティッシュやアルコール消毒液を設置して欲しい。入り口付近にしかアルコール消毒液が設置されていないのを見ると少し不安。(高校生・高専生)

ゲームセンターにおいては、ゲーム機のボタンやプリクラ機で使用する「落書きペン」を様々な人が利用するため、除菌スプレー等の設置を求める声も多くあがりました。

緊急事態宣言中でも訪れたい場所は「ショッピングモール」

一方、緊急事態宣言下であっても訪れたいと考える場所は、上位から順にショッピングモール(51.4%)、飲食店・居酒屋(29.7%)、ゲームセンター(16.0%)となりました。
ショッピングモールは、単に買い物を楽しむためだけではなく、飲食店やゲームセンターなどをテナントとして持つことも多いため、若年女性の生活に欠かせない場所であると言えるのでしょう。
緊急事態宣言が明けたら訪れたい場所については、上位から遊園地・テーマパーク(56.8%)、国内の観光旅行(54.8%)、カラオケ(47%)という結果となりました。
行動制限がなくなった際には、やはり少し羽を伸ばして遊園地や旅行に出かけたいという思いが顕著に現れたようです。
また大手カラオケ店は緊急事態宣言中は閉店している店舗も多いため、営業再開したら出かけたいと思っている人が多いのかもしれません。

今後は安全性を啓蒙していくことも課題

緊急事態宣言の発令中、10代~20代女性がどこに出掛けているのか、また外出先での感染症対策についてどのように感じているのか調査した結果、ショッピングモールなど、コロナ禍以前から訪れていた場所へは宣言の有無に関わらず、引き続き訪れている人が多いことがわかりました。
感染症対策については、宣言中であっても訪れたい場所だからこそ徹底して欲しいという声が多く見られたようです。ショッピングモール・飲食店・ゲームセンター等、不特定多数の人が集まる場所では今まで以上に感染症対策の徹底をし、ユーザーが安心して利用できる場所作りを考えることが必要と思われます。

また、今回の調査結果で「映画館」への感染対策の不安指数が小さかった点からも、2020年当初から徹底した感染症対策を行っている旨を発信し続けた結果、「映画館は安全な場所」といった認知が進んだことが考えられます。
今後、若年女性の利用者が多い施設においては、十分な感染症対策を行うのは勿論のこと、利用者自身や保護者に対して「十分な対策が行われている安全な場所である」と啓蒙していくことも課題となってくるでしょう。

調査概要

調査対象者​:15~24歳女性​
調査方法​:インターネットリサーチ​
調査時期​:2021年6月1日(火)~4日(金)​