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2025年春のアニメ視聴に関する調査レポート「主題歌は知らない」衝撃の事実とは

ガールズ総合研究所では、10代・20代の女性を対象に、興味・関心や流行、生活状況について定期的に調査を実施しています。本稿では、2025年春アニメ視聴状況に関して、当社の運営するアンケートアプリ「coetto」の10代から20代女性の登録モニターを対象に2025年5月に行った調査結果をご紹介いたします。

2025年春アニメ、一番人気は「阿波連さんははかれないseason2」

2025年4~6月に放送されているアニメ(春アニメ)について「今期見ているアニメをすべて選んでください」と10代・20代女性60名に調査したところ、以下のような結果となりました。※上位10位を掲載。

最も面白い2025年春アニメも「阿波連さんははかれないseason2」同率1位は…?

今期見ているアニメで1番おもしろいと思う春アニメを調査したところ、以下のアニメがランクイン。1位は、先ほどの調査でも1位を獲得していた「阿波連さんははかれない season2」でした。

「阿波連さんははかれないseason2」は、少年ジャンプ+で掲載されていた“密着系ラブコメディ”で、ラブコメ要素やギャグ要素も組み込まれており、原作はすでに完結している作品です。人気の理由として、以下の回答が集まりました。

・阿波連さんが小さくて可愛い(10代・高校生)
・安心して見てられるから(20代・社会人)
・癒されるから(20代・社会人)

同率1位の「謎解きはディナーのあとで」の原作は、シリーズ累計500万部を突破している東川篤哉の大人気ミステリ小説。2011年には、フジテレビ系列の連続ドラマとして放映されており、待望のアニメ化ということで話題になりました。
人気の理由として、以下の回答が集まっています。

・キャラクターのやりとりが面白い(10代・高校生)
・声優さんが豪華だから見てる(20代・社会人)
・興味本位で見てみたら結構面白かった(20代・社会人)

3位の「ウマ娘シンデレラグレイ」は、Cygamesのメディアミックスプロジェクト「ウマ娘プリティーダービー」を原作とした作品です。様々なメディア展開をしている「ウマ娘」プロジェクトの一つですが、独立したストーリーのため、これまでの「ウマ娘」シリーズのゲームやアニメを知らなくても気軽に楽しめることで人気を得ています。
人気の理由として、以下の回答が集まりました。

・スポーツものが好きだから見てて楽しい(20代・社会人)
・キャラクターの表情が繊細に描かれていて、感情の機微が伝わってくる。(20代・社会人)
・キャラクターが可愛くて歴代の作品も好き(20代・社会人)

同率4位の青のオーケストラ(5.0%)、暗殺教室(5.0%)、はいずれも再放送枠ということで、初回放送から根強く愛されている作品ということがうかがえます。

アニメの視聴方法は配信サービスでの視聴が圧倒的という結果に!

時代の変化とともに、アニメの視聴手段も増えている昨今、令和を生きるガールズはどのような方法でアニメを視聴しているのでしょうか。10代・20代女性135名に調査した結果、以下のような回答が得られました。

10代・20代女性に「アニメはどうやって見ていますか?」と質問したところ、最も多かったのは「Amazon Prime Video」(28.3%)と圧倒的な支持を得ていました。次いで「Netflix」(20.1%)、「テレビで録画視聴」(12.8%)が続きます。4位に「テレビでリアルタイム視聴」(10.1%)という結果から、深夜帯に放送することが多いアニメは配信サービス、あるいは録画視聴で対応していることが分かりました。

最も多いアニメの視聴方法はAmazon Prime Videoが堂々の1位

配信サービスが普及している今、利用している数は多いと考えられますが、「アニメを見る際に、最も多い視聴方法」を10代・20代女性に尋ねたところ、「Amazon Prime Video」(31.9%)が最も多い結果になりました。次いで、「Netflix」(24.4%)、「テレビでの録画視聴」(13.3%)と続きました。配信サービスでは圧倒的「Amazon Prime Video」が強く、Amazon Primeの特典として配送特典やAmazon Prime Video、Amazon Music Prime、Amazon Photos、Prime Readingなどのデジタル特典を、追加料金なしで利用できるサービスがあることから様々なサービスを受けられるという観点からも利用者数の多さもうかがえます。家族でシェアもしやすいことから、納得できる結果になっているのではないでしょうか。

「主題歌はスキップする」配信サービスで視聴するが故の課題

また、今回「好きな主題歌はありますか」と調査したところ、以下のような回答が多く見受けられました。

・基本的にオープニングやエンディングは飛ばして見ている(20代・社会人)
・曲はよくわからない。サブスクで視聴していて、イントロはスキップしている(20代・社会人)
・op、edは基本的に飛ばしているので、特に好きな曲はない(20代・社会人)

配信サービスで視聴すると、オープニング曲のスキップボタンが出現したり、エンディング曲では自動的にスキップされたりとタイムパフォーマンスを重視した取り組みも見られます。日々を効率よく過ごしたい視聴者にとっては最適な取り組みかと思われますが、一方でアニメ業界・音楽業界にはどのような影響を与えているのか…とても気になるところです。

配信サービスが普及していない時代は、テレビでリアルタイム視聴、録画視聴、もしくはDVD/Blu-rayをレンタルしてアニメを視聴している層が多かったかと思います。リアルタイム視聴では主題歌をスキップすることはできず、録画、レンタルしたとしていても早送りをしなければ主題歌をスキップすることは不可能です。「このアニメといえばこの主題歌だよね」というトレンド感も、配信サービスが普及されてからは減少傾向にあると考えられます。アニメと主題歌がリンクすることによって双方に顧客を送りあえることができるため、アニメ業界・音楽業界にとってはなかなかの痛手なのではないでしょうか。昨今ではアニメの主題歌をアニソン歌手ではなく知名度の高い歌手やバンドが担当することでアニメの知名度にも貢献しているケースもあります。業界として、この課題にどう向き合っていくのかは今後も注目していきたいところです。

調査概要

調査対象 :10~20代女性 135名
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2025年5月
※可読性を加味して小数点以下を四捨五入する事があります。

執筆:mimi

ティーン向けWebメディアでのライターを経験。
現在SNSマーケターとして活動しながら、ガールズのリアルを「大人」にも分かりやすく発信するため執筆活動も行なっています。