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*2021年夏 自社調べ

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女子中高生がテーマパークで使う平均金額は12,230円。若年女性のテーマパーク利用に関する調査

令和の中高生はテーマパークをどのように利用しているのでしょうか。高校生と中学生を比較しながら、テーマパークに行く頻度や好きなテーマパーク、パーク内での支出状況などを調査しました。

最も好きなテーマパークは、中学生・高校生共に「東京ディズニーランド」

「これまで行ったことのあるテーマパークで最も好きなのはどこですか」と聞いてみると、高校生では1位が東京ディズニーランド(35.5%)、2位が東京ディズニーシー(24.1%)、そして3位がユニバーサルスタジオジャパン(19.7%)という結果となりました。中学生でも順位は同じとなり、やはり規模感が大きく、CMやメディア、SNSでの話題性も高い3つのテーマパークが人気トップ3に選ばれているようです。
4位以下には、長崎県にある「ハウステンボス」や、三重県にある「ナガシマスパーランド」、大阪府の「ひらかたパーク」や、山梨県の「富士急ハイランド」、北海道の「ルスツリゾート遊園地」など、各エリアで著名と思われるテーマパークが並ぶ結果となりました。

「テーマパークを選ぶ際に重視するポイント(複数回答)」を聞いてみると、高校生も中学生も最も多かったのが「1日中楽しめる」という回答でした(高校生72.2%、中学生77.6%)。テーマパークに行った時は、時間いっぱい楽しみたい、という気持ちが高いようです。
また「待ち時間が短い」や「混雑していない」というポイントについては高校生・中学生共に重視する人が少なく、混雑していてもいいから魅力的なテーマパークで楽しみたい、という傾向がうかがえます。

「テーマパークは誰と一緒に行きますか(複数回答)」という質問に対し、高校生は「友達」が91.8%とダントツで多く、次いで「家族」が74.2%、「恋人」が33.7%と続きました。ほとんどの高校生が友達と訪れていることがわかります。
ここで中学生の数値を見てみると、中学生も87.3%と「友達」が最も多く「家族」は82.5%、「恋人」は24.2%となっています。順番は高校生と同じですが、中学生は家族と一緒に行く人が8.3ポイント増え、恋人と行く人が9.5ポイント減っています。やはり高校生になると友人や恋人との付き合いが増える傾向があるようです。

パーク内のスマホ活用や有料チケットには肯定的

多くのテーマパークで採用されている「テーマパークのチケット購入や入園シーンでのスマホ活用」について聞いてみると、「スマホを活用できると便利」と回答したのが中学生は79.1%、高校生は81.8%となりました。どちらも約8割がスマホ利用を肯定的に捉えていることがわかります。

また「優先的にアトラクションを利用できる有料のチケットを購入することはありますか」という質問には、中学生も高校生も「購入したことはないが、したいと思う」が最も多く、次いで「たまに購入する」となりました。「毎回購入する」を合わせると、中学生と高校生どちらも75~80%が有料チケットの購入を好意的に考えており、購入意欲は高めなようです。

デジタルネイティブと言える令和の中高生は、テーマパークでのスマホ利用や有料チケットの購入をポジティブに捉え、積極的に効率よく活用したい意向があるようです。

チケット代以外で1日に使う金額の最頻値は「5,000円以上10,000円未満」、高額利用者の影響で平均値は12,230円

さらに、テーマパーク内でのお金事情についても調査しました。
「チケット代以外で1日に使う金額はどれくらいですか」という問いに対し、中学生で最も多かったのは28.0%で「5,000円以上10,000円未満」、次いで「10,000円以上15,000円未満」が19.3%となりました。
高校生も同様に「5,000円以上10,000円未満」が31.0%で最も多く、次いで「10,000円以上15,000円未満」が22.6%となりました。多くの中高生が5,000円から15,000円程度の範囲でパーク内で買い物や食事をしており、中学から高校に進んだからと言って、目に見えて使う金額が増えるということはないようです。

また、利用金額について選択肢中間値を用いて加重平均を算出すると、中高生全体での平均金額は12,230円でした。

続いて「テーマパークに行く際の費用は、主に誰が負担していますか」と聞いてみると、高校生は「すべて父・母が負担」が39.7%と最も多くなり、次いで「すべて自分で負担」(24.8%)と「チケット代は父・母が負担し、それ以外は自分で負担」(24.3%)がほぼ同数となりました。

収入がない学生は、遊ぶお金をすべて親に負担してもらうことも多いと思いますが、アルバイトをしている高校生は、自身のアルバイト代で賄う比率が高くなるのかもしれません。

一方で中学生を見てみると「すべて父・母が負担」と回答した方が64.7%と最も多い結果となりました。やはり、アルバイトができる年齢の高校生に比べて、中学生は父母からお金をもらって遊びに行く方が多いようです。

年間で2~3回テーマパークに足を運ぶ人が約3割

「2024年は何回ぐらいテーマパークに行きましたか」という頻度についての質問には、中学生、高校生共には「2〜3回」を選んだ方が最も多い結果となりました。
次いで「一度も行っていない」、「1回」となり、大体年に0〜3回テーマパークを訪れているようです。

さらに「2023年と比較したテーマパークに行く頻度」については、中学生・高校生共に「減った」が最も多く、次いで「変わらない」となり、「増えた」と答えた方が最も少ないという結果になりました。
高校生に関してはどの選択肢を選んだ方も33%前後でかなり僅差ですが、中学生は「減った」が43.5%で、「増えた」が23.1%となり、行く機会が減った方が高校生より多い傾向があります。

「テーマパークに行く機会が減った」と回答した方にその理由(複数回答)を答えてもらったところ、高校生で最も多かったのが「仕事や学校が忙しくなった」59.5%で、次に「チケット料金の値上がり」(42.1%)、「交通費がかさむ」(26.8%)と続きました。

また中学生も「仕事や学校が忙しくなった」56.2%、次いで「チケット料金の値上がり」(36.5%)と続きましたが、3番目に多かったのが「受験生だから」(31.7%)となり、勉強の優先度の上昇を挙げた方が3割以上となりました。

やはり中高生どちらも、受験勉強で塾などに行くようになると学業が忙しくなったり、部活動の頻度が高くなったり、本業での活動が活発になると、必然的に時間がなくなる傾向があるようです。

また、昨今は物価や光熱費が高騰し、一般的に経済状況に変化があった家庭も少なくありません。家庭によっては、パークのチケット代や交通費などの負担が重くなっているのかもしれません。

調査概要

「テーマパーク」に関するアンケート
調査対象者​:10代~20代の女性2516名
調査方法​:インターネットリサーチ​
調査時期​:2024年10月30日(水)~11月11日(月)​

執筆:関由佳

ライター・エディター。セールスライティングの執筆を中心に活躍しながら、心理カウンセラー・カラーセラピスト・筆跡アナリストの資格を活かし、前向きな女性の生き方を提案するコラムも執筆。
障がい者のためのフリーペーパー『Co-Co Life☆女子部』では副編集長を務める。