女子高生がお年玉をもらう対象の第1位は「祖父母」
「お年玉は誰からもらいますか?」という質問に対しての回答は、「祖父母」からもらう割合が84.0%と最も高い結果となりました。次いで「親」69.1%、「おじ・おば」66.0%が続き、女子高校生のお年玉の大半は家族や親戚からもらっていることがわかります。
一方で、同じ家族内でも「兄・姉」からお年玉をもらう割合は9.6%と比較的少ないものの、「その他親戚」からは40.4%と多く、親戚全体からお年玉をもらっている様子が伺えます。
また、「家族の友人」10.6%、「近所の人」4.3%、「アルバイト先・職場の人」2.1%といった回答もありましたが、これらは全体としては少数派で、女子高校生が親戚以外からお年玉をもらうケースは限られているようです。
女子高生のお年玉はいつまで?学業が終わるタイミングや成人式で区切る声も
「お年玉はいつまでもらえる予定ですか? 現在貰っていない方は、いつまでもらっていたか教えてください!」という質問に対して、1番多かったのは「決まっていない」で43.6%となりました。具体的にいつまでと、現時点では取り決めがない女子高生が多いようです。
一方で、いつまでお年玉をもらえるかが決まっている女子高生の回答を見ると、「高校卒業まで」が21.3%で最も多く、続いて「成人するまで」13.8%、「短大・専門・大学卒業まで」と「社会人になるまで」がそれぞれ9.6%という結果でした。学業を終えるタイミングや成人を迎えるタイミングが区切りとなる傾向があるようです。
お年玉は「ポチ袋に入れて直接もらう」がスタンダード
「お年玉はどのようにもらいますか?」という質問では、「ポチ袋等に入れたものを直接もらう」が85.1%と最も多く、伝統的な形式が現在でも主流であることがわかります。
次いで「現金をそのままもらう」が21.3%と、ポチ袋等を使わずにそのまま渡されるケースも一定数見られました。また、「ポチ袋等に入れたものを送ってもらう」が5.3%、「口座に振り込んでもらう」が4.3%と、直接顔を合わせない方法でお年玉を受け取っている女子高生は少数派なようです。
さらに、キャッシュレス化が進む中で、お年玉を「電子マネーで受け取る」と回答した人は2.1%にとどまりました。現時点では、お年玉の受け渡しとして電子マネーが浸透しているとは言えないようです。
お年玉の総額は「30,000円以上50,000円未満」が最多。平均は「28,745円」に。
「昨年お年玉は全部でいくらもらいましたか?」という質問に対し、最も多かった回答は「30,000円以上50,000円未満」で24.5%でした。次いで「20,000円以上30,000円未満」が21.3%、「10,000円以上20,000円未満」が20.2%と続き、合計で約66%の女子高生がお年玉をもらった額が10,000円以上50,000円未満に該当する結果となりました。
一方で「50,000円以上80,000円未満」と答えた割合は7.4%、「100,000円以上」が3.2%と少数派でしたが、高額なお年玉を受け取る女子高生も一部存在することが見受けられます。
また、お年玉の総額の平均したところ「28,745円」となりました。
もらって嬉しいお年玉の額は現実的。もらえることが嬉しい女子高生の本音
「1人あたりから、もらって嬉しいと思うお年玉の金額はどれくらいですか?」と一歩踏み込んだ質問をしたところ、「いくらでも嬉しい」と答えた女子高生が27.7%で最も多い結果となりました。多くの女子高生にとって、金額に関わらず、お年玉そのものが特別なものとなっているようです。
一方で、具体的な金額を回答した女子高生の中では、「5,000円以上10,000円未満」が26.6%で最多となり、「3,000円以上5,000円未満」が18.1%、次いで「10,000円以上20,000円未満」が16.0%という結果となりました。「5,000円から10,000円未満」が現実的かつ満足度の高い金額として認識されているようです。
お年玉の金額についての本音に、程よい金額を求める様子も
「お年玉の金額について、いくら貰えたらうれしいかなどあなたの本音を教えてください!」と聞いたところ、以下のような回答が集まりました。
貰えるだけでありがたい
貰えたら嬉しい貰えるに越したことはない
貰えるだけで嬉しいが、3000円以上入っていると特に嬉しい
いくらでも嬉しいが校則でバイトできないので多く貰える方が嬉しい
もらえるだけでありがたいと答える女子高生も多く、特に、アルバイトができない人にとってはお年玉が大きな収入源となっている様子が伺えます。
3000円以上だとかなり嬉しい
5000円以上だと本気で喜べる
1万円以上貰えたら嬉しい正直1万円以上は欲しい
1万円くれる親戚が多いから1万円だと嬉しい
具体的な金額を交えて回答する女子高生は、“かなり嬉しい”と感じる額をそれぞれ挙げていました。現実的な額として3,000〜5,000円を挙げる回答の他に、1万円もらえたら嬉しいと希望を挙げる声も見られます。
多ければ多いほど
貰える分だけ
一方で、金額は多ければ多いほど嬉しいという率直な回答もいくつか集まりました。こちらも女子高生にとって、お年玉が大きな収入源となっていることが垣間見える回答です。
金額が高すぎると困るがおじいちゃんおばあちゃんなら平気。他の人なら焦る程よい値段にして欲しい。でも多く欲しい気持ちもあり、ジレンマがある
金額が多いほど嬉しいという声がある反面、金額が大きすぎると戸惑ってしまうという声も見られます。近い間柄である親戚からたくさんお年玉をもらえるのは嬉しいが、それ以外の人から高額をもらってしまうと焦るという声も印象的でした。
毎年母方の祖父母からは年齢×1000円をもらっていて、システマチックなのでそれで満足です。
元々お小遣い制ではないから、お年玉がなくなっても遊びに行くときに追加でもらえるからお年玉があってもなくてもかわらない
各家庭のルールから、お年玉の金額に関する意見を持つ人もいました。年齢×1,000円と金額を決めているという回答もあり、年齢を重ねるごとに金額が増えていくことで満足感が高まっているのかもしれません。一方で、普段からお小遣い制ではなく必要なときに必要な金額をもらう家庭では、お年玉の特別感が薄まるという声も聞かれました。
お年玉の使い道は、コスメやファッション、推し活に充てる女子高生が多数
「お年玉をもらったら何に使いたいですか?」という質問に対して、「美容・コスメ」が63.8%で最多となり、次いで「洋服・ファッション雑貨」が53.2%と、過半数の女子高生がコスメやファッションアイテムをお年玉の主な使い道として挙げていました。また、「推し活」も45.7%と高い割合を占めており、お年玉という特別収入を趣味や楽しみに充てる傾向が伺えます。
一方で、「貯金」と回答した女子高生も27.7%、さらに「外食」26.6%、「旅行」21.3%、「その他おでかけ」23.4%と続きました。
お年玉の一部を貯金し、欲しいものやしたいことへ仕分ける女子高生も
「今年のお年玉の使い道として考えていることを教えてください!」と具体例を聞いてみたところ、女子高生からは下記のような回答が集まりました。
ヘアメイク、洋服などに使いたい
メイク用品かう
スキンケア・コスメに半分、友達との遊びで半分!
お洋服の福袋を買いたい!デジパをかけたい!
お年玉でヘアビューロンを買いたいです。
化粧品を買いたいです。
欲しいコスメやバックを買って、友達と遊びに行くのにつかいます
美容代
まず、もらったお年玉は美容やコスメ、ファッション関連に充てるという声が多くありました。
過半数を超える女子高生がコスメやファッションにお年玉を使っているという結果を裏付ける回答が見られます。
推しグッズを買う
推しのライブ
推しの舞台を見に行く支払いに当てます
推しの現場の遠征費にします
ライブ遠征費
美容と推し活の交通費
貯金しておいて、推しのライブや友達との遠征に使いたい
好きな服を買う!推し活に使う!
ご飯や推し活、いろいろ!!
とりあえず貯金。推しがCDが出したらかう
推し活に使うのと、貯金!
「推し活」について回答された方も多く、美容や貯金、洋服などにも費用を充てつつ、推し活にも使うという回答も複数ありました。「美容・コスメ」「洋服・ファッション雑貨」に次いで「推し活」を選んだ人が多かったという結果を裏付けています。
一旦貯金をして必要なときに使いたい貯金と遊びに使う用に分ける。 ただ、もらって1年間は貯めて使わないのが目標欲しいものがあった時に使えるようにとっておきます5000~6000円は自分のお小遣いとして、その他は貯金
友達との卒業旅行や思い出作りに使う
貯金して春休みにたくさん遊ぶ
貯金分と使う分を分けて、一部を貯金に回しているという回答も目立ちました。すぐに使ってしまうのではなく、必要なとき、欲しいものがあったときに備えたり、卒業旅行や春休みに向けて貯金している人も多いようです。
大学の入学金や学費、施設費など
お年玉でダンスのレッスンに通います
また、お年玉を自身の学費やレッスンの一部にすると回答した女子高生もいました。将来の夢や目標の資金として、お年玉を位置付けている方もいるようです。
女子高生のお年玉事情。楽しむために使いつつ計画的な使い方を意識する傾向も
女子高生にとって、お年玉は依然として新年のスタートを彩る特別なものとして認識されているようです。
コスメやファッション、推し活といった、高校生活をいっそう楽しむためのものにお年玉を使いながらも、一部は将来に向けて貯金したり、必要になったときのために取っておくという声も目立ちました。
楽しみつつも将来のことも考えてお年玉を活用しようとしている令和の女子高生。今年のお年玉が、それぞれの特別な思い出や未来への一歩に役立つことを願います。
※QUOカード、QUOカードのロゴは、株式会社クオカードの登録商標です。
ガールズ総合研究所では今後も、女子高生の意識の変化を継続して調査していきます。 もっと詳しいデータが知りたい、あるいは本調査の引用・転載を希望される場合は、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますようお願い申し上げます。
調査概要
調査対象者:高等学校に在学中の女性94名
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2024年12月3日(火)~19日(木)
執筆:Kai
ティーン向けファッション誌やWebメディアでのライターを経験。現在はコスメ、ファッション、推し活や韓国カルチャーなど、トレンド情報に特化した内容を中心に執筆活動を行っています。